<寺坂元貴記者(4日午前10時ころ)>熱海市伊豆山の土石流があった現場です。午前9時50分頃、土砂災害の危険を知らせるエリアメールが一斉に届きました。それと同時に捜索活動をしていた警察、自衛隊は一旦現場から引き上げました。現場の下を流れる川がゴーッという音が聞こえ、かなりの濁流が流れていると思われます。警察と自衛隊は危険と隣り合わせで救助活動を続けています。

 第三管区海上保安本部が公開した映像です。3日に死亡が確認された女性2人が見つかった伊豆山港周辺で、取り残されている人がいないか、捜索活動が行われました。
 <熱海市 植田宜孝消防長>「救出活動の重点は県道沿いの上流です」
 熱海市によりますと、土石流が発生した現場周辺では、約20人の安否が確認できていません。4日の捜索活動は、東西100メートル、南北2キロにわたって消防や警察、自衛隊などあわせて700人以上の態勢で行われていますが、特に行方不明者がいるとみられる県道沿いの上流は、重機が入ることができないため、マンパワーでの捜索が続けられています。
 <斉藤栄熱海市長>「土砂の状況を目視で監視しながら捜索活動を進める。今後、センサーを設置して行う」
 今回の土石流では、これまでに女性2人の死亡が確認され、男性6人と女性4人のあわせて10人が救助されています。また、約130の住宅が被害を受けていて、387人が避難しています。

 <寺坂元貴記者>熱海市では4日朝、雨が強まる時間帯がありましたが、今は小康状態が続いています。静岡県内では降り始めからの総雨量が500ミリを超えていて、これまでの大雨で土砂災害の危険度が高い状態が続いています。5日昼すぎにかけて激しい雨の降る所があり、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。

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