タクシー会社の管理のもとで一般のドライバーが自家用車などを使って有料で人を運ぶ「日本版ライドシェア」が、19日から県内で始まりました。

「日本版ライドシェア」は、タクシーの運転手不足を解消しようと導入され、タクシー会社が実施する研修を受講した一般のドライバーが有料で人を運ぶ仕組みです。

県内では、岩泉町に本社がある小川タクシー、岩泉自動車運輸、それに田野畑村に本社がある田野畑交通の3社が先月、岩手運輸支局から実施を認められ、小川タクシーと岩泉自動車運輸の2社が19日に運行を始めました。

小川タクシーの本社営業所ではライドシェアに使う車両に「ライドシェア」と表示を付けて車両の準備を進めていました。

当面は今いる社員がライドシェアのドライバーもつとめますが、会社のホームページで専門のドライバーを募集していて、来年度の採用を目指しています。

小川タクシーの杉本修太郎代表取締役は「利用者にライドシェアを知って使ってもらい、出てくる問題点を把握して気持ちよく使ってもらえるよう取り組んでいきたい」と話していました。

県タクシー協会によりますと、県内のタクシー運転手の人数はことし10月末の時点で2106人で、5年前のおよそ4分の3に減っているほか、平均年齢は65歳と人手不足や高齢化が課題で、ライドシェアは解決策の1つとして注目されています。

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