韓国大統領の弾劾、秩序回復の最善の方法=野党代表

 韓国の最大野党「共に民主党」の李在明代表(写真)は13日、尹錫悦大統領の弾劾が国家秩序を回復する最善の方法だと訴えた。写真はソウルで4月撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 13日 ロイター] – 韓国の最大野党「共に民主党」の李在明代表は13日、尹錫悦大統領の弾劾が国家秩序を回復する最善の方法だと訴えた。

尹氏は12日、先週の戒厳令宣布について、民主主義を守るための合法的な措置だったと主張した。14日に予定されている2回目の弾劾案採決を控え、「最後まで闘う」と強調した。 もっと見る

李氏は、尹氏の発言は国民に対する「宣戦布告」だと批判し、「弾劾が混乱を終わらせる最も迅速で効果的な方法であることが証明された」と述べた。

1回目の弾劾訴追案は、与党「国民の力」議員の大半が投票に参加せず、成立しなかった。2回目の弾劾案採決は14日午後5時(日本時間も同じ)ごろの見通し。現時点までに、少なくとも7人の与党議員が弾劾に賛同すると公言しており、可決に必要な数にあと1人と迫った。

李氏は与党議員に「弾劾に賛成票を投じる」よう呼びかけ「歴史はあなた方の決断を記憶し、記録するだろう」と述べた。国会で弾劾案が可決されれば、憲法裁判所が罷免するかどうかを6カ月以内に決める。

<ボラティリティー高まれば対処>

韓国の株価は13日、政治的不確実性が緩和されるとの期待から4営業日続伸した。

企画財政省は14日の弾劾訴追案の採決後にボラティリティーが過度に高まった場合、当局は市場を安定させるために追加の措置を講じると表明した。

趙兌烈外相は国会で、非常戒厳の発令により韓国の外交的立場に「深刻な打撃」を与えたと指摘した。

非常戒厳を発令すれば、外交に悪影響を及ぼし、建国以来数十年間にわたって築いた多くの成果が失われる恐れがあると閣議の場で尹氏に警告していたと明らかにした。

ソウルに駐在する西側外交官はロイターに対し、韓国側との実務者協議は政治危機の影響をほとんど受けずに継続しているものの、外交官らは状況が悪化しないか注視していると語った。

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