米国株式市場=続落、ダウ154ドル安 インフレ指標発表控え

米国株式市場は主要3指数が続落して取引を終えた。2021年1月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)

[10日 ロイター] – 米国株式市場は主要3指数が続落して取引を終えた。来週の連邦準備理事会(FRB)の金利決定に影響を与える可能性のある重要なインフレ指標の発表を控え、慎重ムードが広がった。

11月の消費者物価指数(CPI)は11日、卸売物価指数(PPI)は12日に発表される。CPIは2.7%上昇し、10月の2.6%上昇からやや加速すると予想されている。

エドワード・ジョーンズの投資戦略責任者、モナ・マハジャン氏は「今週のCPIとPPI発表を控え、市場では少し様子見ムードが漂っている」と指摘。

CPIが予想通りとなれば、FRBが来週25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するゴーサインと受け止められるだろうと語った。

CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む来週の利下げ確率は86%となっている。

S&P総合500種(.SPX), opens new tabの主要11セクターでは3セクターを除く全てが下落。情報技術(.SPLRCT), opens new tabの下げが目立った。四半期決算が市場予想を下回ったソフトウエア大手オラクル(ORCL.N), opens new tabが6.7%安と大きく下げ、同セクターを圧迫した。 もっと見る 中国が9日に独占禁止法違反の疑いでエヌビディア(NVDA.O), opens new tabを調査すると発表したことで、半導体株も売られた。フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは2.5%安。 もっと見る 一方、新しいチップを発表したグーグルの親会社アルファベット(GOOGL.O), opens new tabは買われ、5.6%上昇。通信サービスセクター(.SPLRCL), opens new tabを2.6%高に押し上げた。アラスカ航空(ALK.N), opens new tabは13%の大幅高。第4・四半期の利益見通しを上方修正した。ボーイング(BA.N), opens new tabは5.5%高。主力旅客機「737MAX」の生産を先週再開したとロイターが報じた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.88対1の比率で上回った。ナスダックでも1.61対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は133億5000万株。直近20営業日の平均は143億5000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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