英米両政府は9日、違法な金取引に関与したとして個人や団体に制裁を科したことを明らかにした。写真はロンドンで3月撮影(2024年 ロイター/Yann Tessier)
[ロンドン/ワシントン 9日 ロイター] – 英米両政府は9日、違法な金取引に関与したとして個人や団体に制裁を科したことを明らかにした。英政府はこうした取引がロシアのウクライナ侵攻の資金源や汚職の温床になっていると主張している。
英政府は金の密輸に関与したとして個人4人の資産を凍結。また、ロシア産の金を3億ドル以上購入し、ロシア政府に資金を提供したとして別の個人1人の資産を凍結した。
英外務省は「不正な金取引は貴重な商品の合法的な取引に対する攻撃だ。汚職の温床、法の支配の弱体化、児童労働といった人権侵害の定着につながっている」と表明。
「ロシアは違法な金取引を資金洗浄(マネーロンダリング)と制裁逃れに利用し、プーチンの戦争に対する取り組みを支えている」と述べた。
英国などの西側諸国は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて新たに採掘されたロシア産の金の輸入を2022年に禁止。それ以降、ロシアは他の市場に金を売却している。
米財務省は9日、ジンバブエを拠点とする世界的な金の密輸と資金洗浄のネットワークに関与したとして、数十の団体・個人に制裁を科したことを明らかにした。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.