このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー
第516回
2024年12月08日 12時00分更新
シャオミの最新スマートフォン「Xiaomi 14T」と「Xaiomi 14T Pro」を使ったので、両者の比較をレポートする。Xiaomi 14Tはau、UQモバイル向けで、12月中旬発売予定。Xiaomi 14T Proはソフトバンクおよびオープンマーケット向けに発売中だ。まず、両モデルの主要スペックを比べておこう。
画面サイズは同じで、本体サイズもほぼ同等。プロセッサーの性能はXiaomi 14T Proのほうが高く、120Wの急速充電に対応していることもアドバンテージ。しかし、カメラのスペックに大差はなく、無印のXiaomi 14Tでも満足できそうな気がするのだが……?
ディスプレー
6.7型有機EL(20:9)144Hz対応
画面解像度
1220×2712
サイズ
約75.1×160.5×7.8mm
約75×160×8.4mm
重量
約195g(ガラス)
約193g(PUレザー)
約209g
CPU
Dimensity 8300 Ultra
Dimensity 9300+
メモリー
12GB
12GB
ストレージ
256GB
256/512GB
外部ストレージ
-
OS
Android 14(Xiaomi HyperOS)
対応バンド
5G NR:n1/3/28/41/77/78
LTE:1/2/3/4/5/7/8
/12/13/17/18/19/20/26
/28/38/40/41/42
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
5G NR:n1/3/28/41/77/78
LTE:1/2/3/4/5/7/8
/12/17/18/19/26/28
/38/39/40/41/42
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN
Wi-Fi 6E
Wi-Fi 7
カメラ画素数
5000万画素(OIS対応)
+1200万画素(超広角)
+5000万画素(光学2倍)
/イン3200万画素
5000万画素(OIS対応)
+1200万画素(超広角)
+5000万画素(光学2.6倍)
/イン3200万画素
バッテリー容量
5000mAh(67W充電対応)
5000mAh(120W充電対応)
Qi
×
○
FeliCa/NFC
○/○
○/○
防水・防塵
○/○(IP68)
生体認証
○(画面内指紋+顔)
SIM
nanoSIM+eSIM
USB端子
Type-C
イヤホン端子
-
カラバリ
チタンブルー、チタングレー、レモングリーン
チタンブラック、チタングレー、チタンブルー
価格
5万7300円
(au オンラインショップ)
10万9800円
(256GB、SIMフリー )
発売時期
12月中旬以降
発売中
背面パネルに差があり、手にした印象が異なる
チタンという名称だが実際はアルミフレーム
筆者が使ったのはXiaomi 14Tのチタングレーと、Xiaomi 14T Proのチタンブルー。どちらも「チタン」とあるが、実際にチタンが使われているわけではない。しかし、チタンを連想させるメタリックな印象に仕上がっているが、サイドフレームはアルミで、背面パネルはガラス(Xiaomi 14Tのレモングリーンは樹脂素材)だ。ちなみに、Xiaomi 14Tは、ほかにチタンブルーとレモングリーンがあり、レモングリーンの背面パネルはヴィーガンレザー調だ。
Xiaomi 14T Proは、ほかにチタンブラック、チタングレーが用意されている。
左がXiaomi 14T、右がXiaomi 14T Pro。どちらも6.67型の有機ELディスプレーを搭載し、手にしたときのサイズ感は同等
両モデルのデザインの違いは、背面パネルにある。Xiaomi 14Tの背面パネルはフラットだが、Xiaomi 14T Proはエッジ部にカーブが施されている。Xiaomi 14T Proのほうがわずかに厚く、重い。Xiaomi 14Tはスタイリッシュな印象で、Xiaomi 14T Proは手にしたときのフィット感がいい。どちらを好むかは人によって分かれるだろう。
左がXiaomi 14T、右がXiaomi 14T Pro。Xiaomi 14Tの背面パネルはフラットで、Xiaomi 14T Proは曲面処理が施されている
ボタンや外部インターフェースの搭載位置も共通。どちらもステレオスピーカーを搭載し、音の臨場感を向上させる「Dolby Atmos」にも対応している。
左がXiaomi 14T、右がXiaomi 14T Pro。どちらも右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載
上がXiaomi 14T、下がXiaomi 14T Pro。底部にSIMスロット、USB Type-C接続口、スピーカーを搭載
nanoSIMは1枚しか挿せないがeSIMは追加できるので、nanoSIM+eSIMのデュアル回線でも運用可能。microSDは非対応だ。
どちらもSIMトレイに装着できるnanoSIMは1枚のみ。ただし、eSIMを追加できる
性能はXiaomi 14T Proが高いが
Xiaomi 14Tも不満を感じない水準
SoCはどちらもMediaTek製。Xiaomi 14Tはミドルハイ向けのDimensity 8300-Ultra(最大3.35GHz)、Xiaomi 14T Proはハイエンド向けのDimensity 9300-Ultra(最大3.4GHz)を採用している。しかし、筆者がウェブサイトやSNS、動画を見たり、カメラで撮影したりした範囲では、どちらも快適に使えて、パフォーマンスに差は感じられなかった。12GBのメモリーを搭載しているためか、複数のアプリを起動させても、サクサクと切り替えて操作できた。
どちらもメモリーは12GBで、最大12GBの仮想メモリーの拡張が可能
両モデルの処理速度を比較するために、「Geekbench 6」というアプリでベンチマークを測定してみた。結果はそれなりの差ではあったが、Xiaomi 14Tもミドルレンジとしては高いスコアを記録した。動画を編集したり、グラフィックに凝ったゲームをしたりするのでなければ、Xiaomi 14Tでも十分に満足できるだろう。
「Geekbench 6」アプリでベンチマークを測定した結果。左がXiaomi 14T、右がXiaomi 14T Pro
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