英大手銀行バークレイズは25日、米国の代表的な株価指数S&P総合500種が2025年末までに6600に達するとの予想を公表した。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Peter Nicholls)
[25日 ロイター] – ドイツ銀行は25日、米国の代表的な株価指数S&P総合500種(.SPX), opens new tabが2025年末までに7000に達するとの予想を公表した。堅調な業績の伸びが来年も続く見込みとした。
英バークレイズも同日、S&P500の25年末の水準を6600と予想。米経済が底堅く推移しながらもインフレが鈍化することや、巨大IT株の堅調な業績見通しを背景に、従来の6500から引き上げた。
ドイツ銀の予想はS&P500が22日終値5969.34から17.27%、バークレイズの予想は同10.56%上昇することを示している。
バークレイズのアナリストはリポートで「米国株は来年に向けてマクロ面でのプラス要因がマイナス要因を上回ると考えている」と記した。
上昇の要因としては、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和局面の継続や、米大統領選の結果判明、失業率が低水準で推移していることを挙げた。
バークレイズは巨大IT企業が引き続きS&P500構成銘柄全体の業績をけん引するとし、構成銘柄の1株利益見通しを271ドルと、従来の268ドルから引き上げた。
「25年には大半のセクターがインフレ鈍化による利ざや縮小の圧力と米国以外の地域での成長鈍化による影響を受けると予想されるが、巨大IT企業が相場をけん引するだろう」と指摘した。
ドイツ銀は需給の観点から、米株市場は引き続き堅調で、過去2年間に株高をけん引した多額の資金流入と強力な自社株買いが来年も続くと予想。また、S&P500構成銘柄の来年の1株利益を282ドルと見通した。
米金融大手ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは先週、S&P500が25年末までに6500に達すると予想した。
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