
AMDは,ゲームにおいて前後のフレームから中間フレームを生成することで,フレームレートを向上させるフレーム生成技術「AMD Fluid Motion Frames」(以下,AFMF)という機能を,GPUドライバソフトである「AMD Software」に実装している(関連記事)。すでにゲームで使用している人も多いだろう。
そのAFMFを一歩推し進めた第2世代の技術が,「AMD Fluid Motion Frames 2」(以下 AFMF 2,関連記事)だ。ゲーム側の対応が必要ないというフレーム生成技術のAFMF 2には,どのような恩恵があるのだろうか。ゲーマーにとって魅力的な機能なのかどうかを,ゲームで検証してみたい。

AFMF 2で画質が向上し,遅延時間も短縮
ボーダーレスウインドウモードで利用可能に
まずは,AFMFそのものについて復習しておこう。
冒頭でも述べたとおり,AFMFは前後のフレームから中間フレームを生成する技術だ。似た機能としては,同じAMDの「FidelityFX Super Resolution 3」(以下,FSR 3)や,NVIDIAの「DLSS 3」などが挙げられる。しかし,FSR 3やDLSS 3とは異なり,AFMFは,ドライバソフトのAMD Software上で動作する機能であり,ゲーム側の対応を必要としない。ゲームが,グラフィックスAPIとしてDirectX 12もしくは11を使用していれば,AFMFによるフレーム生成を利用できるというのが最大のメリットだ。
ただ,「CapFrameX」や「Fraps」といったフレームレート測定ツールでは,AFMFが作成した中間フレームを認識できず,正しいフレームレートを測定できない点は覚えておこう。ゲーマーの中には,プレイ中にフレームレートを画面隅にリアルタイム表示している人もいると思うが,そうしたツールはAFMFに対応できておらず,正しいフレームレートが得られないのは少々使い勝手が悪い。なお,AMDによると,AFMFが生成した中間フレームを含む正常なフレームレートを計測できるのは,AMD Software内蔵のロギング機能のみとのことだ。
さて,AFMF 2は,前世代からどこが変わったのかというと,新たに「検索モード」が追加された点にある。たとえば,マウスを瞬間的に動かして視点が左右に動いた場合,前後のフレームの内容に大きな差が生じるので,ブレの大きな中間フレームが生成されてしまう。こんなときは,「フォールバック」と呼ばれるフレーム挿入の一時的無効化を行うのだが,このフォールバックの頻度を,検索モードで「自動/高/標準」の3段階から設定できるようになったのだ。
AMD SoftwareでAFMF 2を有効にすると検索モードの項目が現れるので,自動/標準/高に設定可能

初期設定は自動だが,視点移動が多いゲームなどでは,この検索モードを高にすることで,AFMF 2を使用しても違和感のないフレーム生成を行うことが可能になっている。
AMDによると,AFMF 2では描画性能も大幅に改善したという。AMD Softwareには,AFMF 2に「パフォーマンスモード」という新しい設定がある。ユーザーは,「自動/画質/パフォーマンス」の3段階から,フレームレートと描画品質のバランスを選択できるようになっている。つまり,より高いフレームレートを得たいのであればパフォーマンスを,描画の美しさに重きを置くのであれば画質を設定すればいい。
検索モードの直下にパフォーマンスモードの設定がある。初期設定は自動だ

そして,AFMF 2を使用するうえで最も大きなメリットと言えるのが,「ボーダーレスウインドウモード」や「仮想フルスクリーンモード」でも,フレーム生成が機能するようになった点だ。これまでのAFMFは,フルスクリーンモードでしか機能せず,それ以外のモードでは使えなかった。しかし,一部のゲームではフルスクリーンモードをサポートしていないため,AFMFが使用できなかったのだが,それがAFMF 2で解消された形だ。
そのほかにも,中間フレームを生成する都合上,避けられなかった遅延が短くなったほか,グラフィックスAPIとして,新たに「Vulkan」と「OpenGL」に対応。最大フレームレートを抑制することでGPU負荷を軽減する「Radeon Chill」との併用も可能になっている。AFMF 2はFSR 3.0との併用が可能。フレームレートの大幅向上が可能に
さてAFMF 2を使用するためには,まず対応したドライバソフトが必要となる。今回テストに用いたドライバソフトは,本稿執筆時点でAFMFの公式Webページでダウンロードできる最新版だった「AMD Software Adrenalin Edition Preview Driver for AFMF 2」のバージョン「24.20.11.01-240902a-407173E-KB-AMD-Software-Adrenalin-Edition」だ。
なお,本稿掲載時点の最新版AMD Softwareは「AMD Software Adrenalin Edition 24.10.1」で,そのバージョンが「24.20.19.01-241011a-408380C-AMD-Software-Adrenalin-Edition」であるのと比べると,若干古いもののようである。
AFMF 2の利用や設定は,先述したとおりAMD Softwareで行う。AMD Softwareでは,「ゲーム」タブの「グラフィックス」設定に,「グローバルなゲーミング エクスペリエンス」というプリセットがあり,通常は「デフォルト」になっているが,この設定を「HYPR-RX」に変更すると,AFMF 2が有効になる。
プリセットを「HYPR-RX」に変更すると,AFMF 2が有効になるほか,「Radeon Super Resolution」や「Radeon Boost」なども合わせて有効になる

なお,HYPR-RXプリセットを選ぶと,AFMF 2以外にいくつかの機能も合わせて有効になってしまうため,それらを使用する必要がない場合は,「グラフィック オプション」にあるAFMF 2の項目を,手動で有効に変更すれば,AFMF 2だけを有効化できる。さらに,ゲームのサブメニューから各ゲームをクリックし,ゲームごとにAFMF 2を有効にするかどうかを設定することも可能だ。
なお,いずれの場合でも,入力遅延を軽減する「Radeon Anti-Lag」は,AFMF 2と同時に有効になる点は覚えておきたい。
グラフィック オプションにあるAFMF 2の項目でも有効にできる。なお,この場合,プリセットは自動的にカスタムに変わる

「Call of Duty: Modern Warfare III」のグラフィックス設定からAFMF 2を有効にしているところ(赤枠内)

AFMF 2を有効にしてゲームを起動すると,画面の右上にAFMF 2が正常に動作しているかどうかのダイアログが表示される。たとえば,ウインドウモードではAFMF 2は有効にならないので,このダイアログでAFMF 2がうまく働いているかどうかを確認できるというわけだ。
ダイアログでAFMF2の項目に緑色のチェックが入っていれば,正常に動作していることが分かる

さらに,AFMF 2はFSR 3.0と重ねて使用することが可能である。つまり,AMD Software側でAFMF 2を有効にして,ゲーム側でFSR 3.0を使用することで,両方の効果が発揮され,フレームレートもさらに向上するという理屈だ。もちろん,FSR 1.0/2.0ともAFMF 2と併用できる点は言うまでもないだろう。FSRとの併用でのテストも実施。比較対象としてDLSSの結果も用意
それでは今回のテスト環境について説明しておきたい。
今回用意したGPUは8製品。AMDとNVIDIAのそれぞれで,最新世代のハイエンドモデルからエントリーモデルまで揃えた格好だ。
●AMD
Radeon RX 7900 XTX(以下,RX 7900 XTX)
Radeon RX 7800 XT(以下,RX 7800 XT)
Radeon RX 7700 XT(以下,RX 7700 XT)
Radeon RX 7600 XT(以下,RX 7600 XT)
●NVIDIA
GeForce RTX 4090(以下,RTX 4090)
GeForce RTX 4080 SUPER(以下,RTX 4080 SUPER)
GeForce RTX 4070 SUPER(以下,RTX 4070 SUPER)
GeForce RTX 4060(以下,RTX 4060)

PowerColor Hellhound Radeon RX7900XTX

PowerColor Hellhound Radeon RX7800XT

TUF Gaming Radeon RX 7700 XT OC Edition 12GB GDDR6

PowerColor Hellhound Radeon RX7600XT
使用したドライバソフトは,Radeonシリーズが先述したとおりで,GeForceシリーズがテスト時に最新バージョンとなる「GeForce 556.03 Driver」だ。それ以外のテスト環境は表のとおりとなる。

テスト内容だが,4Gamerのレギュレーション30.0から,FSR 3.0に対応した「Call of Duty: Modern Warfare III」(以下,CoD: MW3)と,FSR 3.0に対応しているもののフルスクリーンモードが用意されていない「Starfield」,FSR 2.0までの対応となる「F1 24」の3タイトルについて,AFMF 2の有無でフレームレートがどう変わるか確かめてみたい。
各ゲームにおける具体的なテストの方法は,レギュレーション30.0に準拠している。ただ,先述したとおりAFMF 2を有効にしたときのフレームレートは,AMD Softwareのロギング機能でしか計測できないため,CoD: MW3とF1 24のAFMF 2有効時においては,ベンチマークシーケンス中のフレームレートをロギング機能で取得し,平均フレームレートと1パーセンタイルフレームレートをログから算出している。
また,RadeonシリーズはFSR 3.0/2.0を使用した場合のテストも行い,それらとAFMF 2を併用した場合のフレームレートも測定した。一方,GeForceシリーズは,フレーム生成オフの状態に加えて,DLSSを有効にしてフレーム生成を使った結果との比較も実施した。なお,FSR 3.0/2.0やDLSSを有効にしたときのアンチエイリアシングモードの設定は,クオリティを選択している。
テストに使用する解像度は,いつもどおり3840×2160ドット,2560×1440ドット,1920×1080ドットの3種類だ。
AFMF 2でフレームレートが大きく上昇。FSR 3.0との併用は効果絶大
ではCoD: MW3の結果から見ていこう。ハイエンドのGPUから順に掲載していく。
●RX 7900 XTXとRTX 4090 グラフ1〜3
●RX 7800 XTとRTX 4080 SUPER グラフ4〜6
●RX 7700 XTとRTX 4070 SUPER グラフ7〜9
●RX 7600 XTとRTX 4060 グラフ10〜12
RX 7900 XTXの平均フレームレートは,AFMF 2を有効にすると66〜74%程度伸び,FSR 3.0有効時を大きく上回っているうえ,DLSSを有効にしたRTX 4090さえも凌駕する性能を見せたのは驚きだ。また1パーセンタイルフレームレートも,平均フレームレートほどではないものの,AFMF 2を有効にすると29〜34%程度増加しており,ゲームの快適度も向上している。
さらに,FSR 3.0とAFMF 2を併用すると,平均フレームレートはオフ状態の2倍前後に達しており,3840×2160ドットで200fpsを超えてみせた点は立派だ。なお,1パーセンタイルフレームレートは,FSR 3.0とAFMF 2を併用しても32〜42%程度しか伸びておらず,恩恵がないわけではないものの,平均フレームレートに比べるとインパクトは小さい。
続いてRX 7800 XTに注目すると,AFMF 2有効時の平均フレームレートは70〜77%上昇し,RX 7900 XTXと似た傾向を示している。AFMF 2有効時は,RX 7900 XTXのオフ状態を超えて,RTX 4080 SUPERをも上回っている点は評価できよう。ただ,1パーセンタイルフレームレートの伸びは36〜64%程度と,RX 7800 XTのほうがRX 7900 XTXの伸びよりも大きい。
FSR 3.0とAFMF 2併用時の平均フレームレートは,やはり2倍以上のフレームレートをたたき出しており,RTX 4090をも上回っている。1パーセンタイルフレームレートの伸びは,43〜85%程度と幅があり,解像度が高いほど向上率も高い点はトピックとして挙げられよう。
RX 7700 XTでは,AFMF 2有効時の平均フレームレートの伸びは71〜77%程度で,おおむねRX 7800 XTと似た傾向だ。1パーセンタイルフレームレートも35〜88%上昇しており,解像度が高くなるにつれてその恩恵が色濃く表れている点も同じだ。
FSR 3.0とAFMF 2を併用すると,平均フレームレートは倍以上にもなり,1パーセンタイルフレームレートも3840×2160ドットで2.3倍まで上がっている。多少のばらつきはあるものの,FSR 3.0とAFMF 2の併用は,RTX 4080 SUPERに匹敵するパフォーマンスをたたき出している点は驚きだ。
RX 7600 XTは,RX 7800 XTやRX 7700 XTとは同じく,AFMF 2を有効した際の平均フレームレートの伸びは71〜74%で,1パーセンタイルフレームレートの伸びも58〜96%と高解像度のほうが恩恵が大きい結果となっている。
FSR 3.0とAFMF 2を併用すると平均フレームレートが2倍以上となり,1パーセンタイルフレームレートも3840×2160ドットで2.6倍にも達している点は評価できよう。これらを併用した場合,RTX 4070 SUPERを大きく上回っている点も見逃せない。
続いてStarfieldの結果を見てみよう。
●RX 7900 XTXとRTX 4090 グラフ13〜15
●RX 7800 XTとRTX 4080 SUPER グラフ16〜18
●RX 7700 XTとRTX 4070 SUPER グラフ19〜21
●RX 7600 XTとRTX 4060 グラフ22〜24
RX 7900 XTは,AFMF 2を使用することで平均フレームレートが78〜89%程度も上昇しており,1パーセンタイルフレームレートも76〜90%程度向上している。とくに1パーセンタイルフレームレートに注目すると,DLSSを用いたRTX 4090といい勝負を演じており,AFMF 2の効果は絶大だ。
FSR 3.0とAFMF 2の併用時では,平均フレームレートは3.4〜3.9倍,1パーセンタイルフレームレートは3.3〜3.8倍にそれぞれ達しており,CoD: MW3に比べても,その伸び率がかなり大きくなっている点は見どころだ。
RX 7800 XTの平均フレームレートは,AFMF 2を使用することで58〜73%程度上昇した。1パーセンタイルフレームレートも53〜80%程度伸びており,AFMF 2の恩恵はハッキリしている。
FSR 3.0とAFMF 2を同時に利用すると,RX 7900 XTと同様に,平均フレームレートは3.5〜3.7倍に,1パーセンタイルフレームレートは3.1〜3.7倍にそれぞれ達しており,伸び率は非常に大きい。
AFMF 2を使用することで威勢のいい数字が並ぶのは,RX 7700 XTでも同じだ。RX 7700 XTも,AFMF 2によって平均フレームレートは78〜96%程度,1パーセンタイルフレームレートも68〜98%程度も伸びている。AFMF 2使用時には,フレームレートはRX 7900 XTに匹敵するほどで,上位モデルに迫るフレームレートが得られる点は魅力的だ。
FSR 3.0とAFMF 2の同時利用では,平均フレームレートと1パーセンタイルフレームレートともにオフ状態の3倍を超える伸び率を見せており,効果は絶大である。3840×2160ドットでも,平均フレームレートは130fpsに達しており,AFMF 2利用時のRX 7900 XTやDLSS使用時のRTX 4080 SUPERに匹敵するほどだ。
AFMF 2でフレームレートが向上するのはRX 7600 XTでも同じなのだが,平均フレームレートの伸び率は41〜70%程度で,RX 7900 XTX〜RX 7700 XTに比べると若干低めだった。1パーセンタイルフレームレートの伸びも35〜75%程度で,上位のGPUよりも大人しい。そのため,RX 7700 XTを上回っているものの,DLSS使用時のRTX 4060には平均フレームレートで届いていない場面が多い。
一方で,FSR 3.0とAFMF 2の併用では,平均フレームレートと1パーセンタイルフレームレートともに3倍を超える伸び率を見せており,RTX 4090さえ上回る結果を見せている点は称賛に値する。
最後にF1 24の結果を見ていこう。
●RX 7900 XTXとRTX 4090 グラフ25〜27
●RX 7800 XTとRTX 4080 SUPER グラフ28〜30
●RX 7700 XTとRTX 4070 SUPER グラフ31〜33
●RX 7600 XTとRTX 4060 グラフ34〜36
RX 7900 XTXの平均フレームレートは,AFMF 2を有効にすると82〜87%程度上がっており,CoD: MW3より伸びが大きい。最小フレームレートも56〜83%程度高く,ゲームの快適さは確実に向上している。さすがに,DLSSを有効にしたRTX 4090には届いていないものの,素の状態のRTX 4090であれば上回る点は評価できよう。
また,FSR 2.0とAFMF 2を併用した場合,平均フレームレートは2.3〜2.4倍,最小フレームレートも2.1〜2.2倍に向上しているあたりは目を見張るものがある。
RX 7800 XTは,AFMF 2を有効にすることで,平均フレームレートが78〜87%程度,最小フレームレートが57〜66%程度伸びている。さすがにRTX 4080 SUPERには届いていないが,RTX 4070 SUPERにはかなりの差を付けている。
FSR 2.0とAFMF 2を併用すると,平均フレームは2.3〜2.5倍に,最小フレームレートも2.2〜2.4倍に向上しており,ゲームの快適さはかなり変わるはずだ。数字の上では,FSR 2.0を使用したRX 7900 XTXを凌駕して,RTX 4090といい勝負を演じている点も注目に値する。
AFMF 2を用いた場合の性能は,RX 7700 XTでも良好だ。AFMF 2を使用すると,平均フレームレートは73〜82%程度向上しており,最小フレームレートも42〜62%程度高い。どちらもFSR 2.0だけを使用する場合よりも,フレームレートが高くなっている点は覚えておきたい。AFMF 2使用時は,RX 7900 XTX相当のフレームレートが得られている点も評価できよう。
さらに,FSR 2.0とAFMF 2の併用時は,平均フレームレートが2.3〜2.5倍に達し,最小フレームレートは2.1〜2.4倍に上昇。RTX 7900 XTXを大きく上回っているほか,DLSS使用時のRTX 4070 SUPERに迫る勢いを見せている点も立派だ。
RX 7600 XTでは,AFMF 2を使用すると平均フレームレートは81〜87%程度,最小フレームレートは80〜91%程度向上した。RX 7600 XTでは,とくに最小フレームレートの伸びが大きい点が見どころであろう。また,AFMF 2を使用すると,上位モデルであるRX 7700 XTを,平均フレームレートと最小フレームレートともに超えている点は要注目だ。
FSR 2.0も合わせて使用すると,RX 7600 XTの平均フレームレートは,2.2〜2.5倍に向上し,RTX 4070 SUPER以上の性能を見せる。最小フレームレートも2.3〜2.5倍にも達しており,やはりRTX 4070 SUPERを超えている。
Radeon Anti-Lagによりラグも少なめ
使い勝手のよいツールの登場が望まれる
以上のテスト結果から分かるとおりり,AFMF 2を使用することで,Radeonのフレームレートは大幅に改善する。Starfieldの結果から見て取れるように,ボーダーレスウインドウのゲームでも,AFMF 2は効果をしっかりと発揮することも確認できた。AFMF 2はドライバソフト側で実現する機能であるため,Radeon RX 7000/6000シリーズのGPUや,Ryzen 7000シリーズ以降のAPUであれば,ゲーム側の対応を必要とせず気軽に利用できるので,かなり使い勝手がいい。
気になる点は,中間フレーム生成によるラグだが,AMD Softwareのロギング機能で計測してみても,最大で7msしか発生していなかった(グラフ37〜39)。このあたりは,AMD Softwareの遅延軽減機能「Radeon Anti-Lag」が奏功しているのだろう。この程度のラグであれば,ゲームをプレイしても許容できるのではないだろうか。
ただ,AFMF 2は,AMD Softwareのロギング機能でしかフレームレートを取得できない点は,テスト目的では使いにくいと感じた。また,ラグに関してもいくつかのレイテンシ測定ツールで調べようとしてみたが,生成された中間フレームが正しく認識できていないようだった。このあたりは,AMDが使い勝手のよいツールを出すなどして改善が進むことを期待したい。
AFMF 2を利用できるRadeon GPUを有しているのであれば,AFMF 2でフレームレートを向上させる価値は高い。ゲーム体験が著しく変わることは間違いないだろう。

WACOCA: People, Life, Style.