<為替> ドルが主要通貨に対して1年ぶりの高値に上昇した。いわゆる「トランプトレード」が継続したほか、米10月の消費者物価指数(CPI)が市場予想通りとなったことが背景。

先週の米大統領選挙でのトランプ氏勝利を受け、インフレを誘発する可能性のある関税などの措置が導入されるとの観測が高まり、ドルは2023年11月以来の高値に上昇。ドル指数は一時106.53を付けた。終盤は0.43%高の106.44となった。

円は1ドル=155円を突破し、7月下旬以来の安値を付けた。終盤は1ドル=155.46円だった。

一方、暗号資産(仮想通貨)のビットコインはトランプ氏の選挙勝利による高揚感と、仮想通貨に有利になるとの期待から、初めて9万ドルの水準を突破した。終盤は2.75%高の9万0734ドル。イーサリアムは3.11%安の3178.60ドル。

NY外為市場:

<債券> 利回りがまちまち。13日発表された消費者物価指数(CPI)は予想と一致し、連邦準備理事会(FRB)が来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り利下げを決定する可能性を示唆した。

米労働省が発表した10月のCPIは、前年比2.6%上昇した。 もっと見る

2年債利回りは6.9ベーシスポイント(bp)低下の4.275%となった。

一方、指標10年債をはじめ、長期ゾーンの利回りは上昇。社債の大量発行が背景にある。10年債利回りは1.6bp上昇の4.449%。30年債利回りは6.3bp上昇して4.6329%となった。

2年債と10年債の利回り格差はCPI発表を受けてスティープ化し、17.4bpとなった。12日終盤時点では8.4bpだった。CPI発表直後には3.4bpまで縮小した。

米金融・債券市場:

<株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が小反発して取引を終えた。米消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想通りとなり、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利下げを行うとの見方を支えた。

米労働省が13日発表した10月のCPIは前年比2.6%上昇、前月比では4カ月連続で0.2%上昇し、いずれも市場予想と一致した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.3%上昇し、予想と一致した。 もっと見る 個別銘柄では、経営危機に陥っている格安航空会社(LCC)のスピリット航空(SAVE.N), opens new tabが59%急落。連邦破産法第11条の適用を申請する準備を進めていると報じられた。同社は債権者と建設的な話し合いをしていると発表した。 もっと見る 新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン(RIVN.O), opens new tabは13.7%急伸。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE), opens new tabが12日、リビアンへの出資を16%増の58億ドルに拡大したと発表した。 もっと見る

米国株式市場:

<金先物> 対ユーロでのドル高を背景に、4営業日続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比19.80ドル(0.76%)安の1オンス=2586.50ドル。中心限月の清算値ベースで9月中旬以来約2カ月ぶりの安値水準。

NY貴金属:

<米原油先物> 序盤に売り込まれたもののその後はショートカバーが入って切り返し続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は前日清算値(終値に相当)比0.31ドル(0.46%)高の1バレル=68.43ドルだった。1月物は0.29ドル高の68.26ドル。

NYMEXエネルギー:

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります

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