11月なのにマツタケ大豊作! 一日170本収穫 甘柿ほぼ全滅…猛暑・カメムシのW被害【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年11月6日)

 和歌山県田辺市の山では大量のマツタケが生えています。マツタケは去年不作でしたが、一転して今年は大豊作で、11月になっても収穫できているということです。

■わずか30分で18本のマツタケが…

 田辺市の山中には、驚きの光景が広がっていました。

 マツタケ狩り歴22年のベテラン・曽我部一さんに同行し、険しい山の斜面を下っていくと…。

曽我部さん
「とれごろやの、きれいなマツタケ」

 かさが大きく開いた、形のいいマツタケがありました。

曽我部さん
「いいでしょ。立派です」

 すぐ近くにも…。

曽我部さん
「それから、ほら。すごいでしょ」

 マツタケが4本、折り重なるように生えています。

曽我部さん
「ここは素晴らしい畑(松茸が生えるスポット)ですね」
「(Q.(マツタケは)どういう所に多くできる?)松の根が地表近くにある場所に出やすい」

 松の根っこが地面にあらわになっている場所に、マツタケが生えていることが多いといいます。

曽我部さん
「(Q.こんな隠れた所にも生えるんですね)(マツタケが)ちょくちょくあるんですよ。これで220~230グラム」

 付近で収穫を続けると、わずか30分で18本のマツタケが採れました。今年はなぜこれだけたくさんのマツタケが採れるのでしょうか?

曽我部さん
「雨よく降っています。去年は本当に日照りが続いたんですけど、今年は(雨が)いい間隔で降ってくれて」

 夏場から雨が多かったことや、生育が進む10月に朝晩の寒暖差が大きかったことが要因だといいます。

 目に見えるマツタケを採り終えた後、マツタケ狩り名人の曽我部さんが、熟練の技を披露します。

曽我部さん
「匂ったよ。どこかにあるかもしれませんね。だいたいにおいすると、そこから2、3メートルくらいにあることが多い」

 マツタケのにおいを頼りに、周囲を探してみると… 。

曽我部さん
「あった。ありました。開いたにおいのも元がありました。おー、二本ある」

 においがした場所から2メートル程の所に2本のマツタケがありました。

曽我部さん
「におい嗅いでみてください。いい香りでしょ」

 さらに、こんな難しい場所にも、逆さまに生えたマツタケがありました。

マツタケ狩りのメンバー
「天井から逆さに、上から生えてる感じ」

曽我部さん
「これはどうよ。下に軸ないやん」

 周りの土を丁寧に削っていき…。

マツタケ狩り仲間
「無事救出できた」

曽我部さん
「救出って、助けてくれって頼んでないわって言われるわ(笑)」

■特徴は「虫食い少なく、いい状態」

 この日は高校の同級生や、その家族など23人でマツタケ狩りにきた曽我部さんのグループ。お昼休憩でメンバーが集まってくると、出るわ、出るわの“マツタケ祭り”。

 続々とサイズの大きいマツタケが集められていきます。なかには、かさの部分が25センチほどもある巨大マツタケ。子どもの顔と並べてみると「全然でかい!」と声が上がります。

 大豊作の今年のマツタケ。例年であれば10月いっぱいで収穫が終わるといいますが、11月になっても気温が下がらず、今月中旬まで収穫できるという異例の事態に…。

曽我部さん
「(Q.この時期にこれだけ残っているっていうのは?)これは珍しいです。やっぱり気温でしょうね、暖かくて。(時期が)ずれている」

 マツタケ狩りは3時間ほどで終了。総勢23人で集めたマツタケは、なんと170本になりました。

 数の多さだけでなく、今年はこんな特徴もあります。

曽我部さん
「虫食いが少なくて、いい状態のマツタケが多いです。本数だけじゃなくて、重さで考えても豊作のほうだと思います」

 その後、採れたてのマツタケを付近の直売所へ運びます。そこには奈良や大阪など近隣から来た人たちが、今か今かと、マツタケが店頭に並ぶのを待ちわびていました。

直売所に来た客
「(Q.きょうはどちらから?)大阪です。旬やし、ぎょうさん採れてるということで」

 販売が始まると飛ぶように売れていき、15分で50本のマツタケが売れました。

マツタケを購入した人
「今年豊作やから買いたくなるな。やっぱり、値が安いから」
「いいでしょ、なかなか。上手に買ったから、これマツタケご飯に」

■甘柿は「ほぼ全滅」 収入は例年の3割に…

 豊作の秋の味覚がある一方で…。

桑村農園 桑村初真さん
「この柿の木なんて、一つも収穫をしてないですけど、1個ももうなってない状況ですね」

 兵庫県東部の丹波市で柿を栽培する農園では、これまで経験したことがないほどの大不作に見舞われました。

桑村さん
「全体でいうと20トンとかいう収穫があるんですけど、例年からいえばもう3分の1」

 農園ではおよそ1300本の柿の木を栽培。縦長の独特な形と糖度の高さが特徴の「西条柿」などを求め、県外から訪れる人もいるほど人気だといいます。今まさに収穫の最盛期のはずが…。

桑村さん
「一本の木に少なくとも100個。多かったら200個とかはなるんですけれど、もう夏の段階でほとんど落ちてしまって、秋にはもうこんな状態で葉っぱだけになってますね」

 収穫前に実が落ちてしまった原因は、カメムシです。

桑村さん
「こんな感じで、黒く、ちょっとへこんだ感じになっているのが、すべてカメムシが夏場に吸ったあとですね」

 今年は梅雨ごろからカメムシが大量発生。果汁を吸われることで実が弱り、次々と地面に落ちたといいます。

桑村さん
「カメムシに吸われた実が猛暑と合わせてダブルで被害を受けて、柔らかくなって落ちてしまいましたね」

 カメムシは本来、冬を越すことはありませんが、温暖化の影響で去年に越冬するカメムシが多く、今年の大量発生につながったといいます。

 特に甘みの強い甘柿にカメムシが群がり、ほぼ全滅という事態になりました。

桑村さん
「この畑は甘柿ばっかりなってて200本ぐらいあるけど、1円もお金はここは上がってないですね。親の代から40年ほど柿を栽培していて、こんなひどかった年はなかったので、初めてのことです」

 大きな損害を受け、収入は例年の3割ほどに落ち込むといいます。異常気象が続くなかで、来年に向けさらなる心配も出ています。

桑村さん
「虫の状況が来年以降も続くのかはちょっとわからないですけど、今年のような猛暑が来年はないことを祈るばかりですね」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

9 Comments

  1. 한국 경상북도 봉화등지에서, 송이버섯 캐는 축제가 있는데, 일본인들이 많이와 송이버섯 직접캐고, 고기와 같이 구워먹는 축제가 있어요.

  2. 傘の開いたマツタケは価値が低い
    落ち葉の下の傘が開く直前のを取るのが基本だよ

  3. 松茸って傘開くんだ
    傘閉じてるやつしか見たことないからなんかそういうもんなんかと思ってた

  4. 採れたら採れるだけ採り尽くす
    穫れなかったら対策せずに運任せ
    食料生産後進国らしいなぁ

  5. マツタケってなんで値段が高いんだろ
    そこまでおいしいとは思えないんだけど
    業者様たちの巧みな動きがあるような気がする

  6. 「香り松茸、味しめじ」というが、松茸の素のお吸い物で我慢しよう。「匂いで分かる」…トリュフを探す豚みたいな嗅覚。

  7. マツタケうめえ(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)

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