視聴者の皆さんの疑問を調査する「もんすけ調査隊」、今回のテーマは桜餅についてです。

依頼人(ふぐちり・50代・苫小牧市)
「北海道の桜餅は関西風の道明寺。関東では長命寺が多いと聞きました。
なぜ北海道は道明寺なのでしょうか?」

道明寺(どうみょうじ)に長命寺(ちょうめいじ)?
お寺と桜もちに一体どんな関係があるのか。
さっそく調査開始!やってきたのは…

調査員
「すいません、よろしくお願いいたします。」

看板商品の桜餅が年中楽しめる、札幌市西区の和菓子店「彩蔵(さくら)」。

調査員
「そもそも道明寺と長命寺ってなんのこと?」

彩蔵 伊藤 太久真 店主
「道明寺って言うのは関西風の桜餅。長命寺は関東風という感じ。」

調査員
「形とか味は違う?」

彩蔵 伊藤 太久真 店主
「道明寺と長命寺は全然違います。味も違う。使うものが全く違う。」

道民が思うこの“桜餅”、
実は和菓子の世界では“どうみょうじ”と呼ばれているそう。

その由来はつぶつぶ感のある生地の原材料でもある
この「道明寺粉(どうみょうじこ)」。
大阪の寺「道明寺」が発祥で、
もち米(ほしいい)を砕いて細かく加工したものだ。

彩蔵 伊藤 太久真 店主
「京都とか大阪辺りは主流。うちのお客様も関西のやっぱり道明寺買います。」

では長命寺はどんなものか?

彩蔵 伊藤 太久真 店主
「形的には長命寺って言うのはこんな感じなんです。」

え、これが桜餅?
我々が知る桜餅とまったく違う!一体これは…

外側の生地は焼き生地。小麦粉がベース。

あんこを焼き生地で巻いたというこの桜餅
関東では桜餅の定番だという

彩蔵 伊藤 太久真 店主
「関東の方はやっぱり焼いた長命寺を選ぶ方が多い。」

調査員
「桜餅はあっち(関東)で言うと道明寺ではない?」

彩蔵 伊藤 太久真 店主
「ではないと思います。」

名前の由来はおよそ300年前(1717年)。
東京の墨田区の寺長命寺の門前で売り出したのが始まりだという。

道民にはどっちが馴染み深いか、マチの人に聞いていると…

札幌在住 20代
道民が思う桜餅は関西風

札幌在住
「長命寺は聞かない。道明寺を聞く。」

東京在住
「いま東京に住んでいるので東京では関東風(長命寺)。」
「スーパーではこれ(道明寺)も見るが人に差し上げるならこっち(長命寺)」

長命寺と道明寺の分布を調査したデータがある。
地域の分布ははっきり分かれるものではないが、西の方はほぼ道明寺。
関東地方は道明寺も売ってはいるが桜餅としては長命寺が店頭に並んでいるそう。
東北地方は混在する形に。
そして、北海道は道明寺一色。

なぜ関西が発祥の道明寺が北海道で主流になったのだろうか?

彩蔵 伊藤 太久真 店主
「基本的には桜餅っていうのは2種類あります。」

関東地方では定番!東京発祥の桜餅長命寺
北海道や西日本などで広く根付く関西風の道明寺

大阪発祥のこの道明寺はなぜ北海道で主流になったのだろうか??

北海道の食文化に詳しい専門家は、ルーツは明治時代だと指摘する。

小樽商科大学 高野宏康 客員研究員
「明治以降は本州 特に関西圏と北海道は北前船の海の道で結ばれていた」
「小樽は北海道を代表する貿易港。あらゆる文化が流入してくるエネルギッシュな場所」
「当時北海道ではお米は作れない。東北や北陸から北前船で持ち込まれた。お菓子の材料の佐藤も北前船で持ち込まれた。」
「北海道でお菓子の文化が発展していく基盤になった」
「関西風の桜餅が北海道にもたらされた原因が北前船ということはあり得る。」

そんな明治時代に小樽で創業した、
老舗菓子店 新倉屋の社長も、北前船説に賛同している。

新倉屋 新倉 吉晴 社長
「(昔は)本州からのお菓子職人、それから料理職人が小樽にいた。」
「味も比較的小樽は薄味。逆にお菓子なんかはちょっと関西風の濃いめ。」
「関西から北前船でもって小樽へ来た。そして北海道の中で広がっていった。」

調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/

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