乳幼児を中心に感染し、咳や高熱の症状が出るRSウイルスが季節外れの猛威を振るっています。県内では先週一週間で約600人の子どもが感染し、警戒感が高まっています。
静岡市の麻機幼稚園です。砂や泥を触りながら、みんなで外遊び。でも、遊んだ後のお約束は…。
<幼稚園児>「見て。石鹸だらけ」
大人顔負けの丁寧な手洗いです。指の間も、爪も、手首も。徹底的に洗う理由は新型コロナ対策だけではありません。
<麻機幼稚園 小酒井厚子園長>「今年ならではのRSウイルスの感染力は相当強いと思いました」
RSウイルス感染症。2歳までにほぼ全員が1度はかかる乳幼児の代表的な感染症で、咳や高熱といった風邪症状が見られます。麻機幼稚園では、6月上旬、RSウイルスとみられる症状で年少クラスの7割が休んだといいます。
<保護者>「病院に行った。これは確実にRSだねって」「この子も熱が40℃まで出ちゃって、やっと昨日くらいによくなった」
例年、冬に流行するRSウイルスですが、今、季節外れの大流行となっています。県内のRSウイルスの患者数です。2020年のこの時期は感染者がほとんどいませんでしたが、2021年は5月に入ってから急増。先週は610人が新たに感染し、最近15年で最も感染が広がっています。
RSウイルスの感染拡大の背景にあるのは、新型コロナ対策だといいます。
<静岡済生会総合病院 福岡哲哉小児科部長>「新型コロナ(対策)で完全に予防されたために流行すべき感染症が流行らなかった。子どもが大人になるまでに抗体を作って大きくならないといけないので、抗体を作るチャンスを逸した」
手洗いやうがいが徹底された結果、2020年はインフルエンザやRSウイルスが流行りませんでした。そのため、抗体のない子どもが増え、遅れを取り戻すように一気に感染が広がったのです。
<静岡済生会総合病院 福岡哲哉小児科部長>「幼稚園に行っている子どもが家に持ち込んで、産まれたばかりの乳児がうつってしまうケースが多いので、上のお子さんの感染予防をしっかりすると流行を少し抑えられる」
特に気をつけなければいけないのが、早く産まれてきた子どもや心臓などの病気をもつ子どもです。重症化を防ぐために医師は「シナジス」という注射の予防薬を勧めることがあります。こうした薬への理解も必要です。
静岡市の麻機幼稚園では、職員が毎日、園内を消毒しています。
<麻機幼稚園 小酒井厚子園長>「子どもたちが使う遊具も徹底的に消毒。午後も先生たちがおもちゃを消毒。管理徹底をするしかない」
新型コロナウイルスだけでなく、RSウイルスも念頭に置いた感染対策が求められています。
#オレンジ 6月25日放送

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