南アフリカで初めて確認されたオミクロン株
11月28日・午前10時半時点で12の国と地域で感染が確認されいている。
ヨーロッパ各国に加え、海を超えたオーストラリア、カナダでも確認された。
その他、フランス・チェコ・オーストリアで感染が疑われる症例があるとして調べが進んでいる。

各国の水際対策は、感染者が1人見つかったイスラエルでは11月29日から2週間すべての外国人の入国を原則禁止する措置を始めた。
また、ヨーロッパ各国やオーストラリア・タイ・ブラジルなどは南アフリカや周辺国からの入国制限。アメリカも29日から始める予定。

そして日本は、29日午後に岸田首相が記者団に対し、30日午前0時から外国人の入国を全世界を対象に当面の間禁止すると発表。さらに、岸田首相は感染が確認された国や地域などから帰国する日本人に対して、厳格な隔離措置を実施すると表明した。

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<警戒感の背景としてあるのが…>
国立感染症研究所が指定している国内の変異株は「懸念される変異株」「注目すべき変異株」「監視下の変異株」の3段階に分かれていて、最も警戒すべきレベルとされているのが「懸念される変異株」

現在は、ベータ株をはじめ爆発的な感染拡大を引き起こしたデルタ株も「懸念される変異株」に分類されている。
そして、南アフリカなどで確認された新たな変異株・オミクロン株も、11月28日に「注目すべき変異株」から「懸念すべき変異株」に警戒レベルが引き上げられた。

「懸念すべき変異株」の定義としては、公衆衛生への影響が大きい感染、病原体が引き起こす感染症の重症度の高さ、治療やワクチンの効果の変化が明らかになった変異株。
主な対応の例として、週単位で検出数の公表、積極的な疫学調査などがあげられている。

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<猛威をふるったデルタ株と同じ枠組みとなるが…>
一概には比較できないが、デルタ株はどれほどのスピードで拡大したのか?
世界での初確認は2020年10月のインドだった。2021年春に国内で初確認、福島県内では7月15日の4件が初めてだった。
初確認から2週間ほどで約7割に置き換わり。1ヵ月であっという間に9割となった。ほぼデルタ株に置き換わっていることから、2021年10月で検査は終了している。

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<オミクロン株にワクチンは効果があるのか?>
アメリカのファウチ主席医療顧問は「治療薬や感染したあとにできる免疫、さらに、ワクチンによる抗体も回避する可能性がある」と指摘した。
またファイザーなど製薬大手は、データの収集に数週間かかるとしている。

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<WHOによる最新の調査結果>
感染力は・・・ほかの変異株と比べてまだ不明。コロナに感染したことのある人が再び感染するリスクはより高い可能性。
重症化リスクも・・・まだ不明。
対策は・・・ソーシャルディスタンス・マスク・換気・人混みを避ける・ワクチンなどの基本的な対策を。

厚労省は、陽性者がオミクロン株に感染しているかどうかのゲノム解析をできるだけ多く行うよう、全国の自治体に通知している。

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