「私たちが土砂に埋まらないと動かないのか…」目の前に土砂の山 おびえる女性【サタデーステーション】(2024年5月25日)

あ動いてる動いてる動いてる動いてる サタデーステーションは地に無断で土砂を 下ろす作業員を独自 取材地所有者の許取られてるんです [音楽] か取材を進めると土砂を適切に処分でき ない背景が見えてきました [音楽] のどかな大自然が広がる福島県 [音楽] 西村この村に40年住む小山美子 さんある日突然自宅から見える景色が一変 しまし た手前にこの木が生えてますよねこんな 感じがずっと向こうまで続いていたんです ね 緑豊かな自然が広がる自宅の裏手に突如 巨大な山が 出現2階建ての家をはるかに超える30m ほどの高さまで土砂が積み上げられてい まし た小山さんによると土砂が運び込まれたの は去年の 夏そのほとんどが人気のない時間帯でした 夜中の10時11時ぐらいから徐々に徐々 にあのダンプがどっかから持ってきた土を 埋めてったっていう感じなんですがすごい 音 ですダっていう落とす音とバンバンバン バンってこう落とすその音がひどくて寝れ なかっ た作業は4ヶ月ほど続いたと言います 雨が降ったり自信が起きると積み上がった 土砂に日々が入ったこともありまし た小山さんが毎日感じているのは土砂崩壊 の恐怖 です2021年静岡県熱海市で大規模な 土砂崩れが 発生28人が亡くなりました 山に土砂が積まれておりそれが被害を 大きくしたとされてい ます小山さんは梅雨のシーズンに入ると 土砂崩れが起きるかもしれないと心配して い ます自然の山ではない作った山っていうの はあのどういう崩れ方をするかわからなっ て聞いてるのでそれが一番 怖いこですかねは警察や行に助けを求めて きましたがあなるほど誰が土地の所有者で 誰が土砂を持ち込んできたのかなど特定 できず撤去する見通しが全く立っていない ということ ですこのうがね半分潰れたとか私たちが やかんねあのここにいて埋まっちゃった なんてなんないとことは動かないのかなて なんでここだったんですかていうまずなん でここにどうしたんですか て違法と見られる土砂の陶器は他でも起き てい ますあできました大きな土砂の山になって [音楽] ます栃木県宇都宮市の板戸町実に4箇所も 土砂が積み上げられた場所がありまし たそのうちの1つは20mほどの高さまで 土砂が積み上がっていまし たで地元では我々はピラミッドっていう ことで言ってるんですよね暴れるも [音楽] ひどい死によると土砂を登記している ほとんどが土地の所有者に許可を得ず無断 で捨てている可能性があると言い ます一体誰が何のに土をしているの でしょう [音楽] か取材を続けていると内に土砂を運ぶ現場 に遭遇しまし たあ動いてる動いてる動いてるあ動いてる 左が 動随分高い土砂の上にショベルカーが行っ て今え土をかき上げています [音楽] の職員でしょうかえ重機を動かしている 男性と何か話しています ね現場はまさに土砂を下ろしているところ で市の職員もパトロール中でしたショベル カーで作業していた男性を直撃するとこれ 許可取られてるんですかち所有者の許可 取られてるんですかち [音楽] 何がん だもあなた関係ないだろうが取られてるん でしょってるからやっ てそんなはねんだ よどこから指示を受けて作業をしているの か番組は正式に取材を申し込みましたが 応じてもらえませんでした [音楽] 土地の所有者の1人に話を聞くことができ まし た業者があのちゃんと土地の所有者に許可 を得てるんだっていうことを言ってるん ですが全然そんなことないですあの不法登 してるんじゃないかと思います悔しいです ねもうその業者 を摘発していただきたいと思いますね 死は土砂の撤去命令など行政処分や刑事 告発を視野に入れていますが関係者の把握 などに時間がかかっていると言い ますどこの誰がどこから土砂を持ってくる のか偽名で動いている人間も多く全体を 把握するのは極めて 難しい取材を進めて分かったのは土砂当期 の背景にある複雑な事情 です国土交通省によると建設作業などで1 年間に出る土砂の量は年々増え全国で およそ3億立方 メ東京ドーム242個分に相当しますその うち8割は埋め立てなどに再利用されます が残りの2割にあたる東京ドーム47個分 の土砂は国も行き先をほとんど把握できて いませ ん土砂などを運ぶ現役のダプ運転手は今 抱える問題を高証言してくれました建設 って結局今のあの状態で言いますと積む とこあるんですがすとこがないので とかしとない との開発などで生まれる土砂の行場がない というの ですそして国 も国全体でどのくらい土砂処分の キャパシティがあるのか把しきれてい ない専門家は工事で土砂を発生させる ゼネコンなどの元請け業者へのルールを 厳しくすべきだと指摘します出てきた土の は最後まで責任を持つのは工事をした人な んですよだからそういう人があの最終的に きちんと処分をさする場所まで確認を するっていうのが本来だと思い ますえスタジオには現場を取材した染田や ディレクターに来てもらいましたよろしく お願いしますよろしくお願いします願いし ますあのVTRにもありましたように違法 な土砂の登記があついでいるということな んですけれども実はちょうど1年前にです ね危険な森戸を規制する森戸規制 というものが行されているんですでこの 法律は3年前に静岡県熱市で起きた土砂 崩れがきっかけで作られましたでこの法律 え県やなど自治体が森戸に関する規制区域 を設けて区域内で行う森戸については許可 が必要になるというものでして無許可で 森戸をした法人には最高で3億円の罰金が せられますうんこういった法律をきちんと 作ったもわらずこの不正な森戸というのが なかなか減らないむしろ増えているこれは なぜなんでしょうかあのこちらを見て いただきたいんですけれども実はあの森戸 規制法というのはですね今あの4月時点で 全国で14時地帯しか運用されていないん ですよねこれはあの先ほど出てきた規制 区域というのの指定に時間がちょっと かかってしまっているということみたいな んですああの不正な森戸ですから区域を こう指定せずに最初からこう全部の土地を 規制したらいいんじゃないかなと思うん ですがそれはどうしてなんですかそうです ねこの規制法ではですね人の命に関わる ような場所を規制しなさいとなっているん でじゃどこが危ないのかっていうのを 見極めるのが時間がかかってるんですよね なるほどただ国道交通省の方では来年5月 までにま9割指定が完了するという風に見 ていますなるほどそのま指定が完了して 森戸規制法が全国で運用されるようになれ ば不正な森戸はこ減っていくということに なるんでしょうかそれが実はそうでもなさ そうでですねえこちらなんですけれどもえ こちらあの土砂がどうやって処理されるか の流れになっていますあのこう建設業者 から出ていくんですが実はすごくチェック が緩いんですね書類もあるんですがもう チェックなんかは系外化していますで一方 こちら下の方なんですけれどもこちらが 産業廃棄物の処理ですもう確認や報告など がたくさんあってもうデータが電子化もさ れていて厳しいんですでこれちょっと比較 してみていただくとまどれだけ土砂が緩い のかというのが分かると思いますでなんで じゃここまでうん はいねま実際にねまリサイクルもされてる ということではあるんですけれども今回 VTRにあった福島や栃木のようなこの不 適切な処理行われる背景っていうのは何が あるんでしょうかそうですねあの土地え 土砂を運ぶ時にですね最終処分上に持って いくのにやっぱり料金がかかりますなので そこの料金を浮かせてしまおうという風な 業者の考えがあったりとかはいはあの今 都心でどんどん地が上がっていますよね そうするとどんどん深く深く工事していっ て土がどんどん出てきてますでこれからも ですねやっぱり開発は続きますしインフラ の整備が続きます土というのはどんどん これからも出てくるという風に見られて いるんですね今後土砂は増える一方そんな 中でこの土砂の抱える問題木沢さんはどう ご覧になっていますか最終処分場の確保が なかなか難しいのでうんなので恋にその チェックが緩くなってるのではないかそれ によって処分を実質確保してるんじゃない かなっていう見え方してしまうんですよね その最終処分上っていうことで言うとえ 原発から出る核のゴミの最終処分上と問題 の根幹の部分がなんか共通して見えてくる そんな気がしますねなるほどあのVTRで もね最終処分場はあるんだけれどももう ほとんどいっぱいだということそうですね 各地の最終処分場がどんどん埋まっていっ てしまってるだか持てきどころがないと いうのが業者の方の悩みでしたうんその 最終処分上のま保というのも必ず必要だな という風に感じますしあの元受業者が責任 を持って確認するっていうことも必要なの かなという感じ最後までちゃんと行くよっ てことを工事した人が責任持たないと やっぱりあの問題解決しないんじゃないか という風に思いますなるほどまねルールの 抜け穴を防ぐ対策というのもります しっかり作ってかないとねはい

雑木林だった家の裏に突然土砂の山が現れた……。どんな事件が福島県で起きた。家との距離は数メートル。いつ崩れてつぶされてもおかしくない状態だ。ここだけではない。今、あちこちで土砂の投棄が進んでいる。まさに土砂の山をつくっている業者に接触することができた。返ってきたのは、驚きの言葉だった。(テレビ朝日「サタデーステーション」 “土砂投棄”取材班)

「うわあ、でかい」
車に乗って現地を訪れると、思わず声が出てしまった。福島県西郷(にしごう)村、JR東北新幹線の新白河駅から車で20分ほどの場所を訪れると、突然土の山が見えてきた。もっと驚いたのは、すぐ脇に住宅があったことだ。

「突然ダンプがやってきたのは、去年の7月終わり頃でした」。嫁いでから約40年、この住宅で暮らす児山美智子さん(65)はため息をつきながら話す。もともと、雑木林だった場所の気が切り倒され、そこにどんどん土砂が入れられる。「ショベルカーがどんどん積んでいって、山が高くなった」

おかしい、と思ったのはその作業の時間だ。ダンプが来るのは毎晩午後10時から翌朝午前8時ごろまで。「すんごい音です。ダダダダダっていう落とす音と、バンバンバンバンって落とす。その音がひどくて寝られなかった」
一方、日中はほとんど来なかった。「何かやましいことがあるから日が出ているときにできないのでは」。児山さんはそう考えたという。

作業は進み、山はどんどん高くなる。あっという間に児山さんの家の高さを超えた。
「何か言いたかったけれど、相手がどんな人間かわからないから怖くて……」。
雨が降ったり、地震が起きると積みあがった土砂にヒビが入ったこともあった。
毎日感じているのは、土砂崩壊の“恐怖”だ。梅雨のシーズンに入ると土砂崩れが起こるかもしれないと心配している。

西郷村や福島県、警察にも「何とかして」と訴えたが「取り締まる法律がない」などとして取り合ってもらえなかった。実は、すぐ近くに警察の駐在所もある。しかし、ダンプを止めることはできなかった。

作業は12月まで続いた。山の斜面にはひび割れも見えた。「地震でも雨でも、何かあれば崩れてしまう」。児山さんの不安は募った。

■動かない土砂 「私たちが埋まらないと…」

事態が動いたのは12月だった。福島県の三村博隆県議が議会で取り上げた。「住民が崩落の危険を訴えている。一刻も早い安全確保が必要だ」。

メディアが報じ、問題が大きくなると、12月に村が土砂の投棄を規制する条例を作った。これが影響したのか、児山さんの裏の土砂の搬入は、止まったという。
だが、残されたのは30、40メートルある土砂の山。ひとたび崩れれば、2階建ての児山さんの自宅などひとたまりもない。
「もし崩れたらどうするのか」
 児山さんの訴えに、村は、土砂崩れが起きた時のための避難所まで用意した。
 家賃は村持ちだが、使わなくても電気代やガス代は引かれていく。「二重生活をしているようで、何かあったときの保険ではあるけれど……」と声を落とす。

 本当に児山さんを救うことはできなかったのか。
 実は、2021年7月に起きた静岡県熱海市の土砂崩れをきっかけに、「盛土規制法」という法律ができた。不正に土砂を積み上げたら罰せられるというものだ。
 しかし、児山さんの自宅裏の土砂には、使えなかった。実はこの法律、土砂を盛る「制限区域」を指定しなければいけない。福島県内では区域の指定がされていなかった。
 県は慌てて条例を作ったり区域指定をしたりしたが、4月になっても5月になっても土砂は動かない。
 児山さんは言う。
「この家がね、半分潰れてとか私たちが夜間ここにいて埋まっちゃったなんてなんないとことは動かないのかなって。なんでここだったんですかって」

■「お前がそんなこという権利はないんだよ!」投棄現場で迫られた

不正な土砂の投棄はあちこちで起きている。
 そんな中、「1年余りで4カ所土砂を盛られた場所がある」という情報を得た。
 向かったのは栃木県宇都宮市。郊外に「板戸町」という人口1千人の地区がある。
 半径1キロほどの場所に次々と土砂が投棄されたという。
 地元の人に話を聴いた。
「とにかく見てほしい。驚くよ」
 連れて行ってもらったのは、20メートルはあるとみられる山。すべて土砂だ。毎日毎日ダンプが土砂を落としていったという。

 「わしの顔を覚えていたらしくてな。この現場に来ると、ショベルカーが向かってきてい隠してくるわけよ」
 山が積みあがると、次は少し離れた幹線道路沿いに土砂が積みあがり始めた。男性ら地元の人が市や警察にかけあい、ここに土砂を搬入した男ら2人が逮捕された。
 だが、また別の場所が狙われた。
 「まだやっているところがあるよ」
 そんな情報を得て、私たちは教えられた場所に向かった。幹線道路に近いのだが、林に囲まれ、周りからは見えにくい。車を恐る恐る走らせると、土砂の山の上で動くショベルカーが見えた。
 「動いてる、動いてる」
 私は思わずこぼしてしまった。土砂投棄の現場を見られるか確信を持てなかったので、現場に近づくにつれて動悸が高まった。

 よく見ると、現場に作業服を着て名札を付けた人たちがいる。よく見ると、作業着には「宇都宮市」と書いてある。市役所の職員だった。後で聞くと、土砂投棄のパトロール中だった。

 市職員と話しているのは、ショベルカーを運転している男性だった。撮影しながら近づくと、「入るな」「近づくな」と言われた。

 「土地所有者の許可はとっているんですか」
 思わず尋ねてしまった。
 すると「入るな」「映すな」と大声でいう。
 取材自体は市道からしていたので、問題はないはずだ。
 すると、別の男性があるいて近づいてきた。
Q「土地所有者の許可はとって?」
A「所有者もくそもあなた関係ないだろうが!」
Q「許可は取られているんでしょうか」
A「とってるからやってんの」
A「お前がそんなこという権利はないんだよ」

 相手は興奮して迫ってくる。別の男性は私を抱えるようにして引き離す。
 男性は言った。
「俺は柔道四段。今ここでしめようと思えばしめられるから」

最後は市の職員が間に入り、事なきを得た。
 本当に土地所有者から了解を得ているのか。私たちは情報をたどって栃木県内にこの土地の所有者がいることを突き止めた。すると……。
「全然そんなことないです。不法投棄しているんじゃないかと思います」
「悔しいですね。業者を摘発していただきたいですね」
70代の女性は絞り出すような声で話した。やはり、了解など得ていない。
 福島でも栃木でも、住民の意思とは別にどんどんと土砂が積み上げられていった。
 なんでこんなことが起きるのか。
 調べてみると、ルールに抜け穴があることがわかった。

 建設などで出る土砂は、年間3億立方メートルもある。東京ドーム242杯になる。
 8割くらいは埋め立てや別の工事現場で再利用されるが、約6千立方メートル、東京ドーム47杯分は、再利用されず、処理される。だが、どこでどう処理されているのか、国などはきちんと確認していない。
 国土交通省に取材した。
 「発注者(ゼネコンなど元請け業者)が示す処理計画をもとに処理されたと考えている」
 つまり、発注者が「こうやって処理します」と言えばそのまま信じ、原則、確認などはしていないという。これでは、いい加減な発注者が違法投棄に回していてもわからないのではないか。

■6月からルールが厳しくでも 「チェック方法はこれから決めます」(国交省)

さらに、重要な証言を得た。現役のダンプドライバー。「今は積もうと思えば土砂なんていくらでもある。でも、おろすところがないんです」
 この男性ドライバーによると、都心の大規模工事などで大量の土砂が発生しているが、最終処分場は満杯になりつつあり、「どこにも運べない」という。
 「でも、お金が欲しい業者は、『処分場にもっていく』とうそをつき、適当なところに捨てて代金だけもらっている」と話す。「自分はそういうことはしたことがない」という。

 処分しなければ土砂の処分場がない?
 改めて国交省にきいてみた。
 「全国にどのくらいの処分のキャパシティー(容量)があるか、国は把握できていない」
 処分場が足りていないという現状も、国はわかっていないという。これでは、チェックなどできるはずもない。
 6月から、元請け業者が最終処分まではっきり確認することを義務化するルールができる。だが、それをどうチェックするのか。国交省は「方法は今後決める」とだけ答えた。結局、あいまいなままだ。

 児山さんや宇都宮市の住民は、身の危険すら感じながら生活している。それを知って、あいまいなルールを続けるのか。これからも現場の声を聴きながら取材を続けたいと思った。
(テレビ朝日 サタデーステーションディレクター 染田屋竜太)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

10 Comments

  1. 所有者のいる土地なら不法侵入や不法投棄で捕まえられないのでしょうか?
    何でもかんでも民事不介入と言われると、どのような状況なら警察が動いてくれるのか分からなくなります。

  2. これで警察が逮捕出来るように法改正すれば一番最初に「警察国家だ」「庭に土盛ったら逮捕される」って
    騒ぎ出すのがテレ朝だろうな。

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