「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家を殺害した罪に問われている元妻が、別の男性から現金をだまし取った罪に問われた裁判で、弁護側は争う姿勢を示しました。

元妻の須藤早貴被告(28)は、2015年から2016年にかけて3回にわたり、札幌市に住む当時61歳の男性から、海外留学の準備金や弁償金などの名目で、現金合わせて約2980万円をだまし取った罪に問われています。

須藤被告はこの事件の2年後、和歌山県田辺市の自宅で、夫だった野崎幸助さん(当時77)に覚醒剤を摂取させて殺害した殺人などの罪でも起訴されていますが、裁判の見通しは立っていません。

【記者リポート】「午前11時前です。和歌山地裁には裁判の傍聴券を求める人の列ができています」

10日午後2時から始まった詐欺罪の裁判で、須藤被告は、「私が金を受け取ったことは事実。うそもつきましたが、それを分かった上で彼は私の体をもてあそぶために払ったと思ってます」と話し、弁護側は争う姿勢を示しました。

裁判は午後2時半現在も続いていて、この後、検察側と弁護側双方の冒頭陳述が行われる予定です。

須藤被告は詐欺事件の当時19歳でしたが、社会的関心の高い殺人事件の被告人として、すでに実名報道されていることなどから、実名で報道します。

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