以前番組でもお伝えしたこちら大田区の人気給食メニュー「たこぺったん」です。地元小学校の授業の一環で全国に広げようと進められていた取り組みが一つの区切りを迎えました。それが定番商品化です。
今月12日、リニューアルオープンし、惣菜売り場が拡大されたイトーヨーカドー大森店…。一番の目玉として売り出されていたのが…大田区の「ソウルフード」「たこぺったん」です。
1995年ごろ区内の中学校で、給食メニューとして誕生したたこ焼きをかきあげ風にアレンジしたもので…たんぱく質が豊富なタコに大豆、キャベツやトウモロコシなどがたっぷり入っています。このたこぺったんは去年8月、5日間の期間限定商品として販売され、その後、去年9月からは大田区の志茂田小学校の授業の一貫として全国に広げようという取り組みが行なわれてきました。半年かけ児童たちとイトーヨーカ堂がアイディアを出し合って改良を重ね・・
そして今月12日「たこぺったん」がレギュラーメニューとして販売されることになりました。
イトーヨーカ堂西川店長:「この棚の上にたこぺったんがこうやって乗るということがすごく感慨深いです本当にずっとやってきた自分の子どもたちが並んでるようなイメージがします」
手塩にかけて育てたヒナ鳥を見守るかのような店長・・その思いを受けるように「たこぺったん」はどんどん買い物カゴへと巣立っていきます。
売り場の店員:「相当出てると思いますけど作って売って作って売ってという感じ」
次々と売れていく様子をじっくりと見つめるこちらの女性・・
尾形さん:「皆さんから愛されるなんて思っても見なかったからすごく嬉しいですね~」
約30年前に、たこぺったんを給食メニューとして考案した元栄養士の尾形さんです。
尾形さん:「リクエスト給食のなかで子どもがたこ焼きを食べたいと言ってたので、でも学校には器械がないのでじゃあ揚げるしかないかなとやっぱり学校給食ですのでいろいろな材料入れたい栄養のことも考えて作って・・」
試行錯誤の上に考案したメニューが長年にわたり愛され、商品化したことについて・・
尾形さん:「ビックリの一言ですうれしいです本当に愛されて学校給食イコールおふくろの味みたいにずっと感じてもらえればすごいうれしいです」
そして午後3時すぎ・・「たこぺったんいかがですか~きょうから定番メニューでやってま~す」呼び掛けを行なっていたのはたこぺったんを全国に広げようと戦略を練ってきた志茂田小学校の卒業生たちです。
新中学一年生:「これを全国に広めると言われた時は本当に広められるとは思っていなかったんですけど正直自分達で考えてつくった料理が並ぶというのはとても関心します嬉しいです」
生徒達にとっても嬉しい大きな成果となった定番商品化、この先さらに広い世界へ羽ばたいていくことが期待されています。
「いろいろな食卓に運ばれて笑顔に皆さんがなって笑顔の輪がどんどん広がればいい惣菜売り場が全部たこぺったんになっても大丈夫なくらい売れたら」
店長:「羽田空港も近いですから羽田空港から全世界へ羽ばたくような商品になってもらえればいい」
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子どもたちからの「たこ焼きを食べたい」といリクエストにたこやき器がなくても大量に作れるよう考案された生地をぺったんこにして作った「たこぺったん」イトーヨーカドー大森店では惣菜一番人気のから揚げを超えるという目標を掲げていて、見事、先週15日から21日の1週間でから揚げを超える売上人気になったということです。そんなたこぺったんについて取材したお客さんからも、「給食の時間おかわりのジャンケンが毎回熱を帯びていた」という話しや・・大田区の成人のつどいの際、「たべたい懐かしい給食」のアンケートで一位をとるなど本当に愛されていることがわかります。いまや全国で親しまれている「揚げパン」ももともとは戦後間もない頃に給食メニューとして大田区で生まれたもので、区としてもたこぺったんが揚げパンのように広がっていくことを願っています。商品化されたことで給食とは一味違った楽しみ方できるのもいいですよねビールにもとても合うちなみに大森店店長の夢は「年越しそばの定番の具材としてたこぺったんが乗ること」今後イトーヨーカ堂では都内を中心とした他の店舗でもたこぺったんを期間限定で売り出す方針で定番商品としてさらなる拡大を目指すとしています。区民に愛されるメニューが羽ばたいていくこと期待です。

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