ASEAN首脳会議に出席している岸田首相は、原発の処理水放出について各国に安全性を説明した。伝える上で必要なのが、トリチウム濃度などを測定するモニタリング検査だ。水産庁が毎日行っている魚の検査の様子を取材した。

<福島県沖の魚のトリチウム濃度を検査>
宮城県にある「海洋生物環境研究所多賀城分室」で毎日行われているのは、その日に福島県沖で獲れた魚に含まれるトリチウム濃度の検査。
魚に含まれるトリチウム濃度を検査するため、装置を使い最大600度まで加熱。トリチウムが含まれる水・約8グラムを採取する。

<24時間ほどで結果が判明>
導入しているのは「迅速法」と呼ばれる方法で、従来は結果が出るまで1カ月程度かかっていたが、検出限界値を10ベクレル程度とすることで、24時間ほどで結果が分かる。主査研究員の松本陽さんは「早く結果が出るということで、より魚の流通になるべく支障が出ないよう分析を行っている」と話した。

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