新型コロナワクチンの接種が進むなか、大阪市東成区の役所では、接種を希望しない職員のリストを作成し、一部の職員にメールで送信していたことが分かりました。

■“大規模接種”東京は27日まで予約埋まる

 自衛隊が運営する東京と大阪の大規模接種センターでは、17日から接種対象者の年齢を18歳以上に拡大しました。接種券を持っていれば居住地を問わず接種が可能です。

 墨田区在住・中野区在住:「墨田区と中野区だったので。接種券が早いって分かってたんで。一緒にやろうかって声掛けて」
 墨田区在住:「予約が(夜の)12時からできるとなってたので、寝ないで待っていました。もう一刻も早く安心したいから」

 東京会場では、27日までの予約が埋まっています。

■接種券“受け渡し”で行列・・・500人分を発行

 ただ、接種券を受け取っていない人も多く、自治体はその対応に追われています。

 東京・目黒区では、17日から接種券を窓口で直接受け渡しする対応を始め、区役所には行列ができていました。

 目黒区によりますと、午後3時までに500人分を発行したということです。

■大阪・“接種辞退者リスト”メールで転送

 全国で集団接種が進むなか、ある問題も浮き彫りになっています。

 大阪市の東成区役所では集団接種の会場でワクチンが余った場合、無駄にしないよう、職員に接種する目的で総務課が接種希望者約100人のリストを作成しました。

 同時に、接種を希望しない29人のリストも作成し、各部署の課長らにメールしました。その際、希望しない人のリストが二十数人の一般職員にも転送されていたということです。

 接種を希望しない人が暗に接種を強制されたり、不当な扱いを受ける“ワクチンハラスメント”の問題もあるため、区は「情報管理の方法も含め、配慮が足りなかった」と説明しています。

■“希望しない”と回答「圧力というか・・・」

 “接種を希望しない”ことが周りに知られ、不利益を受けた人もいます。

 地方公務員(30代男性):「おとといぐらいに職場の方で、職域ワクチンの接種の希望調査がありまして。全員が閲覧できる共有フォルダーに接種するかしないかの回答を答える形」

 男性は、ワクチンの副反応を懸念して「希望しない」としましたが・・・。

 地方公務員(30代男性):「周りから『何で打たないの?』とか5人以上から聞かれまして。圧力というか、奇怪な者を見るかのような視線は感じました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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