関東で大雪　スリップ相次ぎ大混乱　高速＆国道通行止め大渋滞…雪夜にとどろく雷鳴も【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年2月6日)

　5日午後8時半ごろ、東京・目黒区にある坂道では、大雪の影響で複数の車やオートバイが立ち往生していました。5日は高速道路だけでなく、一般道も通行止めになりました。国道20号や国道246号の一部が通行止めになって、交通網は大きく混乱しています。雪の影響で、東京で一般道も通行止めになるのは初めてです。

■一夜明け…通勤に影響　箱根は1m超の積雪

　6日午前6時半ごろ、東京・四ツ谷駅前の横断歩道にはシャーベット状になった雪が残っていて、歩きづらそうに出勤する姿も見られました。

　午前6時ごろの東京・新宿駅前では雪はやんだものの、まだとけずに道に残ったまま。懸命に歩道の雪を除雪している姿もありました。

　午前6時半ごろ、東名高速の入り口は通行止めになったままです。その前には解除を待つトラックが列をなしていました。

交通規制の解除を待つ運転手
「（Q.どこまで行く？）（行き先は）奈良。奈良に行きたいんですけど、もうどうにもできませんよね。とりあえず、早めに解除をしてもらいたいね。でも、雪の影響でしょうがないよね」

　6日朝の箱根町の強羅駅前にも、多くの雪が残っています。

■バイク転倒　タイヤ空転…立ち往生が続出

　雪の勢力を増してきた5日午後8時ごろ、東京・目黒区の松見坂では、10台以上の車が立ち往生する事態になりました。

　歩道に避難したところ、転倒したオートバイ。タイヤが空転するタクシーもありました。タイヤチェーンもなく、会社に連絡をしましたが、この場所で待機をすることになりました。

　警察官は懸命に駆け回りシャベルを使って対処しますが、別の場所でも車が立ち往生しています。あちらこちらで車が止まってます。

　雪と雷が同時に発生するなか、混乱は夜10時ごろまで続きました。

　一方、5日午後9時すぎ、杉並区でも道路の真ん中で車が止まっています。事故でしょうか。2台の車が連なって止まっています。

　5日夜、大雪のピークを迎えた東京では、至る所で車の立ち往生が相次ぎました。

■ハチ公前に外国人客の行列　デリバリー配達員は大忙し

　東京都心で2年ぶり、1センチ以上の積雪を観測しました。

母親
「雪が意外と積もっていて、氷みたいな感じになっているので。（ベビーカーを）ちょっと押すのも難しかったりしますね」

子ども
「足に雪が入っちゃった！」
「（Q.寒さはどう？）結構寒い！」

子ども
「（Q.何作ったの？）雪だるま」

　はしゃぐのは子どもたちだけではなく、雪にもかかわらず、ハチ公前にはいつものように外国人観光客の行列ができています。

中国人観光客
「寒いけど、写真が撮りたい。頑張ります」

　5日、東京・原宿の竹下通りにある坂にも一面、雪が積もりました。坂を下っていく人たちはそろりそろり、ゆっくりと歩いていきます。ほとんどスケートリンクのように足が滑ってしまっています。

　この雪を稼ぎ時にする人もいました。

デリバリー配達員　須加龍二郎さん
「Uberの配達料金は変動するものなので、配達員が少ない時はもらえるフィー（お金）が上がる」

　オーダーにも、この寒さの影響が出ていました。

須加さん
「（Q.ここで受け取った商品は？）貼るカイロ」

　夕方の配達を始めてから、およそ1時間…。

須加さん
「（Q.この後の配達は？）これはちょっとやばい。きょうはもう帰って、ネコとまったり過ごして、飲んで寝る」「（Q.運転に危険を感じる？）寒くはないけど、タイヤのブレーキが利かなくなる」

■帰宅で大混乱…バス運休　ゆりかもめストップ

　時間を追うにつれ、雪の降り方がどんどん強くなっていき、帰宅時間を直撃。横殴りの雪に転倒する子どもや、傘が裏返しになる人もいました。

街の人
「傘が2本折れちゃって。人からもらって、助けてもらったんですけど、次々壊れちゃって」

　そして、交通網も混乱しました。電光掲示板に並ぶ「運休」の文字。新宿の高速バスターミナルでは、空港行きのバス以外はほとんどが運休になり、途方に暮れる人たちがいました。

長野方面に帰る予定の人
「きょう浅草の方に遊びに行って、これから帰るバスが運休してるってことなので。往復分買ってしまったので、帰り分だけ払い戻しで。電車が運休してなかったら、電車で帰ろうかなと」

　都心と湾岸エリアをつなぐ「ゆりかもめ」は、雪の影響で立ち往生。風が吹き付けるなか、乗客は汐留駅まで軌道上を歩き避難しました。

歩いて避難した乗客
「緊張して、寒さも感じなくて。とにかく転ばないように歩こうと」

　東京・足立区と荒川区を結ぶ日暮里舎人ライナーは全線運転見合わせになり、振替のバスには長蛇の列ができていました。

足立区の自宅へ帰る予定の人
「待っていてもバスが来ないので。詳しい説明をしていただけるとありがたい。もう50分くらいは待っています」

■高速と国道　雪で同時通行止め…大渋滞に

　雪の影響は、道路にも及びました。

アナウンス
「本日お昼12時より、雪の影響により、中央道・圏央道は通行止めを実施しております。本休憩施設はまもなく閉鎖され、さらに本線は走行できなくなりますので、お早めに出発をお願いします」

　5日、中央道や首都高など広い範囲の高速道路で、「予防的通行止め」が実施されました。

　雨がパラつき始めた、午前11時の東名高速。正午を過ぎると次第に大粒の雪が舞い始め、1時間後には、雪で視界がかすんでしまいます。

　そして午後1時半。一時的に雪が収まると、高速道路上に車は1台もありません。

　八王子市内の中央道も、午前中は車が走っていましたが、通行止めとなった午後、道路は雪で真っ白に染まりました。

　東名高速や中央道など、都心から西へ向かう高速道路が通行止めになったことで、一般道にも影響が出ました。

　首都高速の入り口が雪で閉鎖されています。その影響か、一般道の交通量が多くなっています。なかなか進んでいません。

　東名高速と並行する国道246号、通称“246”で発生した渋滞。箱根に向かうため、5日正午に六本木を出発した取材班も、“246”の大渋滞にハマっていました。

　次第に雪は強くなっていき、前の車には雪が積もり始めます。さらに、一般道である国道246号自体も通行止めになりました。

トラックドライバー
「やばいですね。全然進まないし、もう1時間以上経ってるんですけど…。厚木の方とかに向かう時に使う道路なんで。結局、東名高速も止まっちゃってるんで、それでみんな（下道に）降りてきちゃって」

　そして、空もすっかり暗くなった午後8時ごろ、取材班は強羅温泉街に到着。本来だと東京から2時間ほどで到着するのですが、通行止めなどもあり、8時間かかりました。

　中央道と並行する国道20号、甲州街道で長く続く車列。国交省によると、雪の影響で東京の一般道の国道が通行止めになるのは、史上初だといいます。

（「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年2月6日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp