新潟市の高齢者を対象にしたワクチンの大規模接種が12日と13日、試行的に行われました。接種の加速が期待されるなか、果たしてスムーズに進んだのでしょうか。

大規模接種センターの会場となった新潟市中央区の朱鷺メッセ。

接種の対象は新潟市に住む75歳以上、もしくは65歳以上の基礎疾患がある人です。

使用するのはモデルナ製ワクチンで、打ち手を確保するために歯科医師の協力を得るなど、合わせて320人のスタッフが参加。

試行実施となった12日・13日は1日約2000人の接種が行われました。

【接種した人】
「あっちこっち予約を申し込んだけど、ここしかダメだった。もう(予約が)取れないと思ってたけどよかった」
「午後3時の予約だったけど、30分くらい前に来た。そうしたらスムーズに入れた」

スムーズだという声の一方…

【接種した人】
「ずいぶん距離が長いと思った」

この会場では340mある通路で接種が行われているのですが、高齢者にとっては、この“長い距離の移動”がネックに。

そこで歩き疲れた人などには、車いすも用意されていました。

そして初日の12日には花角知事などが接種の状況を視察。

新潟市によりますと、市内の高齢者の1回目の接種率は6月8日時点で23.8%。大規模接種センターの開設で接種の加速が期待されます。

【花角知事】
「完全に一方通行で人を流していくので混乱する要素が少ない。県全体のワクチン接種が加速できるよう引き続き取り組んでいきたい」

県によりますと、2日間で合わせて50人のキャンセルが出ましたが、一部は医療スタッフが接種したということです。

朱鷺メッセでの大規模接種は次回以降1日4000人に倍増し、7月4日までに合わせて2万人以上が1回目の接種を終える予定です。

県は今後、長岡市や上越市にも大規模接種会場を開設する方針です。

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