
ひもに足を取られたまま激しく羽根を動かす野鳥。
SNSに投稿された動画が、今、物議を呼んでいる。
撮影されたのは茨城・土浦市。
この街が生産量日本一を誇るレンコンの畑には、19日も、投稿された動画とは別の野鳥が、同じように足をひもにからませ、もがいている姿があった。
地元住民「この間も見たよ。気がつけばそうだよね、異質な感じだよね」
たびたび野鳥が引っかかっているというのは、レンコン畑を守るため張られた防鳥ネット。
農林水産省の調査によると、2022年、茨城県での野鳥による農作物の被害額はおよそ2億8,000万円。
鳥たちの餌が少なくなるこの時期に旬を迎えるレンコンは、特に狙われやすく、対策が必要だというが…。
地元住民「結局、一番いいところを野鳥が食べるんだよね。(レンコン農家は)大変じゃないですか?」
そもそも防鳥ネットは、外から飛んできた鳥がレンコンに近づけないようにするためのもの。
しかし、ネットの隙間などから鳥が進入することも少なくなく、飛び立とうとした際に鳥がからまる事故が起きるという。
市や農協は、引っかかってしまった鳥は速やかに救出し、逃がすよう呼びかけているが…。
実家がレンコン農家の女性「複雑です。娘は助けたくて、助けようとしたこともあるんですけど、引っかかっちゃってうまくとれないからね、難しいよね、助けるにも」
レンコン農家の女性「田んぼ深いから、助けたくても助けられない」
水の中で育つレンコンの畑は、水深およそ1メートル。
畑の中から鳥が引っかかっているネットまでの高さは2.5メートルほどあり、助けることができず、そのまま死んでしまう野鳥も少なくないという。
畑の端っこのネットに引っかかっていた野鳥を救出していたレンコン農家の男性は…。
高嵜レンコン・村上太郎さん「俺らも生きてくために農家やってるし、だからそのへんで共存していくしかないんだよね」
レンコンへの被害を防ぎたい農家と、被害をもたらす野鳥の共存。
市は野鳥が引っかかっていないか週2回、見回りをするとともに、レンコン農家に対して、畑をネットで完全に覆うなど、野鳥が入り込まないような対策を呼びかけている。
FNNプライムオンライン
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2 Comments
美味しく食べたらいいね。
焼き鳥には熱燗が合うな😮