「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。
この橋に架けた愛と償い
親子だからこそ起きた悲劇と奇跡。
この謎を解けるのは、加賀恭一郎しかいない。
建築部品メーカー「カネセキ金属」製造本部長の青柳武明は、胸にナイフが刺さった状態で日本橋の麒麟像の前で力尽きていた。
なぜ、青柳は瀕死の状態で日本橋の麒麟像まで歩いてきたのか。容疑者と思われる若い男は犯人なのか……。その真相に加賀恭一郎が挑む!
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