5月27日は、大阪府枚方市にある山田池公園に行ってまいりました。
山田池を取り囲む広大な敷地にはさまざまな庭園があります。
今回は花しょうぶ園を見学してきました。
現在は2割ほど咲いていますが、動画を作るに際して、花しょうぶの基本的なところをいろいろと学習しました。それをまとめて映像に載せておきます。

山田池公園公式サイト 見ごろの花
https://yamadaike.osaka-park.or.jp/flower

(本映像の内容)

1,花菖蒲の育て方
2,ショウブ・花ショウブ・アヤメ・カキツバタの見分け方
3,花菖蒲の代表的な体系は4つ。山田池公園の花菖蒲園で見ていきます。

1、花菖蒲の育て方

花菖蒲は株で育ちます。花が咲くためにはエネルギーが必要なため、株の栄養をもらい花を咲かせます。したがって花が咲くたびに栄養がとられて株は小さくなります。そこで花が咲き終わったあとに肥料を与えて、また株を大きくして、来年の開花に備えます。これが年間の大きな流れです。

・苗選び

苗はネット販売・園芸店・ホームセンター・菖蒲園などで入手します。

花菖蒲の苗は、できるだけ元気の良いものを選ぶことが大切です。葉をよく調べて、変色している部分がないか、折れている部分がないかなどを見てみましょう。

植えつけ ポット苗を購入した場合は、春~初夏、花後の秋などに植えつけましょう。 ポットから苗を取り出したら、根鉢を崩さないように植えつけます。 作業後は水をたっぷりと与えましょう。

・花菖蒲の肥料

肥料は植物の三大栄養素である窒素・リン酸・カリウムの配合比を考えましょう。

窒素は葉を大きくし茎を長く太くします。
リン酸は花や実を大きくします。
カリウムは根を張らせ根・株(球根)を大きくするために必要です。

花を大きく開花させるためにはリン酸を大目にとるようにしましょう。N(窒素)・P(リン酸)K(カリウム)比は、5:10:5の肥料を選びましょう。バランスをとるには20:20:20を選びます。

花菖蒲は、年に3回肥料を与えます。 タイミングとしては、芽が出る前・開花した後・9~10月です。 肥料を与える際には、効果が長く続くタイプの緩効性化成肥料、もしくは油かすなどが適しています。 特に、9~10月は花菖蒲が株を太くする時期です。そのため、この時期に肥料を与えることで株が太り、丈夫に育ちやすくなって翌年の花付きがよくなります。また、植え付け段階では、肥料は必要ありません。

・菖蒲の花が終わったら

花菖蒲は、一株あたり2~3輪の花を咲かせます。 一度咲いた花は2~3日で枯れていくため、咲き終わってしぼんだものは摘み取っていきましょう。 花茎ごと切り取ってもかまいません。

花菖蒲の花が咲き終わった後は、枯れた花がらは必ず摘み取りましょう。花がらを摘み取ることによって、2番花が咲きやすくなります。また、枯れた花がらがついたままだと、種を作ろうとして栄養が種に集中してしまい株が弱ってしまいます。また、花が腐ってそのまま株全体が枯れてしまうことも。終わった花は、根元から刈り取ってしまいましょう。

花菖蒲を栽培する際には、害虫に気を付けましょう。花菖蒲につきやすい害虫としては、ヨトウムシやメイガが挙げられます。これらは、5~6月頃に発生するケースが多いため、気を付けて観察しましょう。

・花菖蒲の株分け

植え替えのタイミングと同じ7月上旬頃に、株分けをして数を増やします。きれいに花が咲いた年に行うと、成功しやすいです。

2、ショウブ・花ショウブ・アヤメ・カキツバタの見分け方

ショウブ・・・サトイモ科

花ショウブ・アヤメ・カキツバタ・・・アヤメ科

◎ショウブ・・・6月中旬から7月中旬・水辺・花が小さく密生。刀に似ているところから魔除けに使われ、端午の節句で菖蒲湯に使われる。芳香がある。
花言葉(心意気、優しさ、純粋)

◎花ショウブ・・・6月中旬から7月中旬・水辺・見事な花が咲く。花びらの根元に細長い黄色の模様。花の色が豊富。
花言葉(うれしい知らせ、優しい心 )

◎アヤメ・・・5月中旬から下旬・乾いた陸地・花びらの付け根が網目模様
花言葉(よい便り 朗報 メッセージ)

◎カキツバタ・・・5月中旬・水辺・花びらの付け根に白い筋
花言葉(幸運は必ず訪れる)

3、花菖蒲の代表的な体系は4つ。

日本原産のノハナショウブから改良された園芸品種で、花材として鉢花、生け花などに変わらぬ需要があります。 ハナショウブは品種が豊富で露地に群植して楽しむ江戸系、室内鑑賞向きに発展してきた経緯があり鉢植えにして大輪で豪華な花を楽しむ肥後系や草丈がやや低く優美で 繊細な伊勢系などの系統、原種の特徴を強く残す長井系(長井古種)に分かれています。

1 Comment

  1. みごとですね~。
    大阪なんですね。
    正直、花しょうぶも、カキツバタも、あやめも、区別ついていなかったので、
    とってもわかりやすくて、勉強になりました。ありがとうございます~!

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