18年前の1月、福岡市博多区の公園でキャビンアテンダントを夢見ていた女性が殺害される事件が起きました。命日の18日、公園には花が手向けられ有志による清掃活動が行われました。

◆18年が過ぎても…娘を奪われた父は
福岡市博多区の大井北公園を訪れたのは、18年前の2005年、娘を失った福島敏廣さんです。

福島敏廣さん「毎年、誰かが花を供えてくれている。確かに命日なんだけど、特別に感情はないですね」

◆CA目指していた夢絶たれ
2004年12月に飯塚市と北九州市、2005年1月に福岡市で起きた「福岡3女性連続強盗殺人事件」。娘の啓子さんはその被害者の一人で、この公園で腹を刺されて亡くなりました。

RKB高田智彦(事件発生1週間後の記者リポート)「福島さんはちょうど1週間前のこの時間、このあたりで何者かに襲われ、奥の方へ引きずり込まれたと見られています」

当時23歳だった啓子さんは、福岡空港に勤務しながらキャビンアテンダントを目指していました。啓子さんが勤務していたANAのグループ会社の有志らは毎年、命日に合わせて福岡空港から公園までの清掃活動を行っています。

清掃活動に参加した人「ボランティアで参加しているんですけど、二度と同じようなことが起きないように啓蒙活動を実施していきたい」
福島敏廣さん「これだけ人が集まってくれていることがうれしいし、まだ覚えていくれている、続いてくれているのがうれしいよね」

◆事件現場を「夢を語る公園」の愛称で
福島さんは2022年6月、この公園の名称を「夢を語る公園」に変更できないかと福岡市長に手紙を出していました。

福島敏廣さん「啓子は大学時代に塾のアルバイトで、同世代の仲間と一緒に『夢を語る会』を作り、将来の目標や夢を語り合っていた。それをつなげる意味でも、『夢を語る公園』としました」

福岡市と地元の町内会は遺族の意向をくみ、ベンチを寄贈してもらうという形で「夢を語る公園」を愛称とすることを認めました。

母親「娘は喜んでいるか分からないけど、みなさまが立ち寄ってくれたら」

ベンチは「家族3人がいつまでも一緒に」という思いで植樹された3本の桜の木のそばに設置されています。

福島敏廣さん「(桜の木を指さし)一番左が私のイメージ。真ん中が啓子、右の桜が家内のイメージ。3人寄り添いさみしくないように。ここで花見をしてくれると」

◆取材を受けた父親の気持ちとは
夢や未来のあった女性の命を奪った事件から18年――。16日には博多駅前で38歳の女性が殺害される事件も起きました。

福島敏廣さん「親にとってはたまらんね。他人事に感じられない。(報道機関が)被害家族に取材に行くと、たまらんですよ。それだけは、同じ気持ちになるからね。悲しいと思うよ」
Q.18年たって取材をうけた心境は?
福島敏廣さん「公園をアピールするためにも、顔を出してのパフォーマンスも必要かなと。広く認知されること、夢を達成できること。これが自分の夢やね」

5 Comments

  1. 「福岡3女性強盗殺人事案」は元死刑囚=鈴木泰徳
    (2019年8月2日、福岡拘置所にて執行済)が起こした事案でした。

  2. 職務中に清掃活動するってそれはボランティアじゃないだろこのカス共笑
    休みの日にやるのがボランティアだろ。正気か?

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