今回のぶらぶらは、東京・上野にある東京国立博物館へ。今年、大注目の展覧会がいよいよ開幕!「国宝 鳥獣戯画のすべて」。京都・高山寺に伝わる日本一有名な絵巻、国宝「鳥獣戯画」は、擬人化した動物や人々の営みを墨一色で躍動的に描いた作品。今日まで多くの人を魅了し続けてきた「鳥獣戯画」が、史上初めて、甲・乙・丙・丁全4巻の全場面を、一挙大公開するという、絶対に見逃せない展覧会です。
あの「ウサギとカエルの相撲」で知られる最も有名な「甲巻」は、今回“動く歩道”に乗ってスムーズに鑑賞出来るということでも話題です。絵巻は本来、手元で左から右へ巻き取って鑑賞するもの。動く歩道に乗ることによって、絵巻本来の見方を“体感”出来るという、斬新な試みです。
そして“動物図鑑”とも言える「乙巻」は、麒麟や龍など、空想上の霊獣が勢揃い!
人物戯画が描かれる「丙巻」は、後半になると動物戯画にガラリと変わってしまう…そのことが、「鳥獣戯画」における大きな謎の一つでした。しかし、本格修理によって理由が解明されつつあるのです。その新事実とは?
そして、ラフすぎる筆致で、ある意味一番の問題作でもある「丁巻」。一見、あまり上手に見えない「丁巻」ですが、実はあるポイントを見ると、描き手の巧さがよくわかるんです。そのポイントを徹底解説します。
さらに!今回の展覧会では、鳥獣戯画が伝わる高山寺を興した明恵上人のお宝も続々!実に28年ぶりに公開される“秘仏”「明恵上人坐像」や、重要文化財史上、最も可愛い「子犬」も登場。明恵上人の“精神”を理解する事で、何倍も楽しくなる「鳥獣戯画」。その魅力を徹底解説する1時間です。

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