満員電車には乗らなくなった。あの日の恐怖を、体が覚えている。たった一本、路地が違っていたら――。韓国・ソウルの梨泰院で起きた雑踏事故から1カ月。日々、生きることの尊さをかみしめている。
 兵庫県在住の保育士、成山結香さんは毎朝、職場に向かうために大阪市営地下鉄の御堂筋線に乗る。ラッシュ時には、体が浮きそうになる。「あの時もそうだった」
 10月29日夜、3年ぶりに訪れたソウル。コロナ禍でネットフリックスのドラマ「梨泰院クラス」にハマり、そのロケ地に行ってみたかった。現地の友人が車を出してくれた。だが、目的地周辺はあまりに混んでいて、流れが悪かった。
 事故の発生前後、午後10時19分に車内から撮った動画がスマホに残っている。

3 Comments

  1. K国内では早速「遺族の会」が発足して大統領への「真の謝罪」と賠償請求を求めてますが、どうして大統領が謝罪しないといけないのか? あんな狭い路地に集まった一人ひとりの責任だろう?

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