新型コロナワクチンの5~11歳向けの小児接種が静岡市で先週末から始まりました。浜松市も今週から開始で、子どもへのワクチン接種がいよいよ本格化する今、改めて、専門家に子ども向けのワクチンのポイントをうかがいました。
静岡市の小児接種の初回予約分は、ほぼ埋まっていて、市は次回の予約開始時期について調整中としています。浜松市では小児接種を今週から開始します。接種の協力を申し出た個人の医院には、これからワクチンが順次届く見込みで、予約の受け付けを始めている医院があります。また集団接種は、浜松市の東部保健福祉センターで3月27日から実施する予定です。
子ども用ワクチンの有効性ついては専門家の間でも意見が分かれていますが、県小児科医会の会長でパルモこども診療所の三田智子院長は「メリットとデメリットを踏まえて各家庭で相談して決めてほしい」と話します。
<パルモこども診療所 三田智子院長>「感染に巻き込まれても、ワクチンを打っていることによって重症化を免れる。たくさんの人が打ってくれれば、その病気が流行しなくなるので、どのワクチンでも個人の免疫と社会全体を守るという二つの意味があるのは当然だと思います」
子どもへのワクチンは、ファイザー社製で有効成分の量は12歳以上のものと比べ3分の1です。しかし、接種により発熱や接種部位の痛みなどは大人よりも出やすいとされています。このクリニックでは今週17日から個別接種を始めますが、副反応のことを考え、「春休みに入ってからの接種を検討してほしい」と話します。
<パルモこども診療所 三田智子院長>「家庭で判断すべきことなので、みんなが打っているからどうこうではなく、自分たちの価値観で決めるべき。スポーツや習い事で打った人しか参加できませんとかいう縛りをつけないように注意すべき」
三田先生はワクチンを打つ目的や効果、メリット・デメリットを親子でしっかり相談してから春休みに接種することを勧めています。
#オレンジ6 #おれんじ 3月14日放送
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