梨泰院雑踏事故:イ・ジハンさんの母「わたしの宝だったのに」 亡き息子の靴を抱いて嗚咽
ソウル市竜山区の繁華街・梨泰院で発生した雑踏事故で命を落とした俳優イ・ジハンさん(24歳)の母親Aさんが怒りの感情をあらわにした。

Aさんは2日、息子の出棺の儀式を終えた後、ソウル市竜山区の多目的室内体育館に設けられた梨泰院雑踏事故の遺失物保管所を訪れた。そして息子の靴を抱きしめ、むせび泣いた。MBCとのインタビューで「どうすればいいんだ。韓悳洙首相の息子が112 に電話をしたら、警察数百人が動員されたのではないか」とした上で「一般人が電話をしたからって112が無視をするのか」と言って号泣した。

 Aさんは「病院をさまよい、遺体になってやって来た。わたしが人工呼吸をしたけれど、目を覚まさなかった」とした上で「(うちの息子は)とてもかわいくて、わたしの宝だったのに…」と話し、人々を切なくさせた。

 イ・ジハンさんは10月29日午後10時ごろ、梨泰院で発生した雑踏事故で亡くなった。年末放送予定のドラマ『コットゥの季節』で地上波デビューを控えていた。医師ハン・ゲジョルの元恋人チョン・イドゥン役にキャスティングされていたが、これが遺作となった。所属事務所935エンターテインメントは「撮影をすべては終えていない」とした上で「まだ、撮影分の放送に関しては決まっていない」と説明した。

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