地震で大きな被害を受けた宮城県石巻市の中学生と、兵庫県の中学生が、10月18日、オンラインで交流会を行いました。遠く離れた2つの地をつないだのは、津波に負けず石巻の地に咲いた「ど根性ひまわり」でした。
桃生中学校の生徒
「趣味は読書で、最近本棚に本が入りきらなくて、困っています」
18日、石巻市の桃生中学校で行われた交流会。画面の向こうにいたのは、兵庫県高砂市の竜山中学校の生徒たちです。18日はオンラインで両校生徒の初めての顔合わせ。自己紹介をした後、パワーポイントなどを使いながら、学校や地域について、お互いに紹介しました。
竜山中学校の生徒
「兵庫県高砂市は暖かい気候に恵まれ、自然豊かな場所です。漁業・採石業、海岸部の工業地帯における各種製造業が盛んに営まれており、ブライダル都市としても知られています」
東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市。阪神淡路大震災で大きな被害を受けた兵庫県。遠く離れた両校がつながるきっかけになったのは、東日本大震災の津波に負けず、がれきの中に咲いた「ど根性ひまわり」。兵庫県で「ど根性ひまわり」を広める活動をしている男性との縁で、交流を始めることになりました。
竜山中学校では今年6月に「ど根性ひまわり」を校内に植え、8月には大きなひまわりが開花しました。
桃生中 阿部薫心 生徒会長
「同じ被災した地域とつながって、このように交流をしていくきっかけができて非常にうれしいです」
大きな震災の被害を乗り越えつながった石巻市と兵庫県の中学生。今後は両県の震災を題材に防災について考えるオンライン授業などを行う予定で、生徒同士の交流を深めていくということです。
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