人吉市出身のウッチャンこと内村光良さんが、おととし7月の豪雨で被災した古里でメガホンを取りました。
内村さんが監督・脚本を務め、自身も主人公の父親役として出演する短編映画『夏空ダンス』。その作品に込めた思いを聞きました。
【撮影風景】
「あっちー」「はい、カット」
8月20日、人吉市役所の正面玄関で行われた映画の撮影。職員のポロシャツを着て演技をするのは、人吉市出身の内村光良さんです。
【内村 光良さん】
「ダンサーを目指して上京したい、東京に行きたい夢を持った女の子が主人公。私はその父親役で市役所の職員という」
今回、内村さんはダンスに打ち込む女子高生が夢に向けて一歩踏み出す短編映画『夏空ダンス』の監督・脚本を務め、人吉球磨で撮影を行いました。
【内村 光良さん】
「下青井町とか宝来町とか温泉町辺りは自衛隊の車が来ていて、変わり果てた町を見て愕然として、コロナで手伝うことでもできず半年、1年、いま2年とちょっとずつ町が変わっていっているのが一歩一歩変わっているのがいいなと思い、同時にまだ荒れ地や更地があり、どうにかこの風景を残したいなと」
【内村 光良さん】
「本番、よーい、はい」
2年前の豪雨で被災したふるさと人吉球磨の『いま』を撮りたいと始まった映画の撮影。
ロケは8月12日から23日の12日間にわたって行われ、内村さんの青春の思い出が残る学校や公園で撮影が行われました。
【内村 光良さん】
「第二球磨川橋梁の壊れた鉄橋の前で撮影したが、いまだに当時のままむき出しになっているのを見ると悲しくなる。かといって新しい建物もある。復興動画なら
それだけを描いたと思うが、それだけじゃなくて離れる人出ていく人も書いた」
エキストラとして映画に出演した人は。
【家族】
「うれしかったです。全国の人に見てもらって人吉の良さを知ってもらいたい」
内村さん監督・脚本・出演の短編映画『夏空ダンス』は人吉球磨での撮影を完了し、来年の公開へ向けて製作が進められます。
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