2月13日夜、東北地方を中心に発生した震度6強の地震。10年前の「東日本大震災」の余震と考えられています。

 北海道で約2年半前に起きた「胆振東部地震」でも同じようなことが起きる可能性があるのでしょうか。専門家に聞きました。

 13日土曜日の午後11時過ぎ、就寝時間を襲った強い揺れ。福島県と宮城県で最大震度6強を観測し、ケガ人は150人を超え、今も東北新幹線は一部で運休が続いています。

 気象庁:「今回の地震は、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震と考えられます」

 東日本大震災から10年が経とうとしている今、どうして、このような大きな余震が起きたのでしょうか。

 北海道大学 地震火山研究観測センター 高橋 浩晃 教授:「東日本大震災から10年たったんですけど、東北沖で起きる地震の回数は東日本大震災の前の状態にまだ戻ってなく、地震が多い状態が続いている。今回と同じような規模の地震は年を追うごとに頻度はだんだん下がってくるが、時々は起こるのではないか。地震の後の10年、20年は注意が必要なのではないか」

 今回の地震を受けて、北海道で懸念されるのが2018年9月に発生した胆振東部地震。この時は最大震度7の大きな揺れを観測しています。

 全道がブラックアウト、札幌では、道路の陥没などの被害もありました。3年前の胆振東部地震による余震のリスクは、まだあるのでしょうか。

 北海道大学 地震火山研究観測センター 高橋 浩晃 教授:「胆振東部地震の地震の規模を示すマグニチュードは6.7で地震としては中規模であった。10年、20年と長くは続かないと思うが、まだ3年しかたっていないので、しばらくは警戒していただくことがいい。特別、警戒を強める必要はないが、普段の生活の中で地震がいつ起きても大丈夫なように、屋内に倒れそうなものを置かないとか、きちんと備蓄をしておくことが北海道内どこでも必要になってくると思うので、今回の地震を契機にもう一度見直していただければ」

 いまは地震からの避難と感染症対策をしなければならない。今回の地震後、福島県相馬市では避難所にテントが設置されました。

 避難所でのテント設置について北海道医療大学の塚本容子教授は、「自宅替わりの避難所でずっとマスクを着用するのはつらいものがある。テントを置くことで中でマスクを外すことも可能になるし、飛沫対策にもなる」と効果を評価。

 そのうえで避難所では気を付けることは、「テントの外でマスクを外す場面をできるだけ作らない。また断水などで手洗いの代わりに、お手拭きやティッシュを使う対策も必要。洗面所など共有部分の周囲を清潔に保つ」など感染症への対策の重要性を指摘しています。

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