今、老後を一人で暮らす方は年々増えている、と言われていて、実際、国が公表しているデータを見ても、それを裏付ける数値が出ているんですね。
現在、夫婦2人で暮らしている方も、いつか配偶者が亡くなれば、一人暮らしになりますので、老後の一人暮らし問題は、多くの人に関係する話だと思います。
そこで今回は、老後の一人暮らしの実態はどうなっているのか、公的な機関が出しているデータより、ポイントを簡単にまとめてみました。
それと、今から「老後の一人暮らし」に対して、考えておく対策は何なのか、私の個人的な考えを最後にお話ししたいと思います。
こちらは、本日の内容になります。
1番目 1人暮らしの高齢者はどのくらいる?
2番目 1人暮らしで不安に感じることは?
3番目 1人暮らしの高齢者の生活費と収入は?
4番目 1人暮らしの高齢者の生活費の内訳は?
5番目 今から考えておくことは?
1番目 1人暮らしの高齢者はどのくらいいる?
ということですが、厚生労働省の2019年国民生活基礎調査の概況によると、高齢者世帯の世帯構造は、単独世帯が49.5%、夫婦のみの世帯が46.6%となっています。
つまり、今の高齢者世帯は、単独世帯と夫婦のみの世帯がほぼ半々なんですね。
また、単独世帯の男女比を見ますと、男性が35%で女性が65%になっていました。
つまり単独世帯の男女比は、だいたい1:2ということになります。
以上が、今の一人暮らしの高齢者の人口状況になります。
2番目 人暮らしで不安に感じることは?
ということですが、「内閣府 一人暮らし高齢者に関する意識調査 平成27年」によると、「日常生活で不安に感じることは何ですか?」と言う質問をした時の回答で、圧倒的に多かったのは、「健康や病気の事」と「寝たきりや身体が不自由になり介護が必な状態になること」ということでした。
どちらも健康に関する不安になりますが、特に1人暮らしをしていれば、自宅で何かあった時、自分以外に誰もいないので、この2つは、とても心配だと思います。
例えば、今だったら、自宅で熱中症になるリスクがありますし、また、足腰が弱ってくれば、ちょっとしたことで転倒して骨折する可能性もあります。
そんな時、自分で救急車を呼ばなければなりませんが、でも、もし自分で救急車を呼べない状況だったら、これは大変なことですよね。
下手したら、誰にも気が付いてもらえず、何日もそのまま、という事もあり得ますし、最悪の場合、亡くなってしまう可能性だってあると思います。
また将来、介護が必要な状態なったら、たとえヘルパーさんなどの支援があるにしても、やはり住み慣れたご自宅で過ごし続けることが困難になりますよね。
なお、「現在、あなたはどの程度幸せか、10点満点で回答してください」という質問に対する結果は、平均が6.59点で、5点以上を付けた方の方が多くなっていました。
この結果より、一人暮らしの高齢者は、それなりに今の生活に満足して過ごしていると思われます。
3番目 1人暮らしの高齢者の生活費と収入は?
ということですが、まず生活費から見ますと、総務省統計局「2019年全国家計構造調査」によれば、男性が月162,603円で、女性が月149,145円という結果が出ています。
この金額は、高齢単身世帯の内、無職の方を対象にした、1ヵ月当たりの支出総額で、税金や社会保険料などの支出もこの中に含まれています。
これに対して収入金額ですが、同調査では、男性が月163,492円で、女性が月141,646円という結果が出ていました。
そうなりますと、男性の方は、毎月の収支がほぼトントンで、女性の方は、毎月、約7500円の赤字、ということなります。
なお赤字分については、多くの人は、ご自身が所有している金融資産を取り崩すことによってまかなっている、と調査結果に書かれていました。
ただ、この出費額については、私は、これよりも、もっと多くなっているのではないかと考えています。
その理由については、この後、お話ししますね。
4番目 1人暮らしの高齢者の生活費の内訳は?
ということですが、先ほどの、この出費額の内訳を見ますと、出費が一番大きいのは男女ともに食費でした。
男性が月40,569円で、女性が40,073円になっています。
これは一食当たりに換算すると、男性で約451円、女性で約445円、ということになります。
これを安いとみるか、高いとみるかは、人によって感じ方が違うと思いますが、私は、やや高いかなぁと感じました。
なおこの金額には、外食費も含まれていまして、その金額は、男性で月8745円、女性で月5,343円となっています。
ところで先ほど、「この出費額については、私はこれよりも、もっと多くなっているのではないか」と言いましたよね。
その理由ですが、次の3つがあります。
① 最近は、食品の値上げが相次いでいるから
② 最近は、エネルギー代が高騰しているから
③ 住居費が安すぎるから
①、②については、この出費額は、2019年の調査によるものなので、今年に関して言えば、この食費と、光熱費と、交通費は、これよりも、もっとかかっている、と思うんですね。
また③については、この住居費、男性が月13,045円で女性が月16,310円というのは、いくらなんでもちょっと低すぎる気がします。
その原因を調べたところ、この調査の対象となった方の持ち家率が、異常に高いことが分かりました。
だからこのような金額になっているわけですが、普通、一人暮らしの方だと、賃貸物件に住んでいる方が多いので、住居費についても、これよりも、もっとかかっている、と思うんですね。
つまり、①、②、③の影響を考えれば、出費額はもっと多くなるはずで、毎月の収支が赤字になっている人は、かなり多いのが実態ではないかと思います。
5番目 今から考えておくことは?
ということですがこれが本日の最後になります。
ここでは、老後の一人暮らしに向けて今から考えておきたい対策について、あくまでも私の個人的な考えになりますが、3つ述べたいと思います。
1つ目は、可能な限り長く働いて貯蓄をする、ということです。
先ほども言いましたが、今は多くの高齢単身世帯で赤字になっている人が多いのが実態だと思います。
そうなると、毎月の赤字分については貯蓄で補う、ということになりますので、そのためにも、できるだけ長く働いて少しでもお金をためておいた方がいいと、思うんですね。
2つ目は、固定費の見直しです。
因みに私は会社を早期退職後、固定費を大幅に見直したことで、家計が劇的に改善しました。
具体的にやったことといえば、携帯を格安SIMへの変更するとか、固定電話を解約するとか、生命保険の見直しをするとか、車を軽自動車に変更するとかです。
一つ一つの見直しは、それほど大きくなくても、一年単位で見ると、かなりまとまった金額を節約することができましたし、これは一生続くものなので、是非、固定費の見直しはやるきだと思っています。
3つ目は、ご自身の家計収支を出す ということです。
これは、仮に100歳まで生きるとして、このままでお金が足りるかどうかを計算する、ということなりますが、これをやることで、ザックリとした将来の見通しがつくので、おすすめです。
最初はザックリでいいので、1年単位で予想してみて、あとは、日々の生活実態を見ながら、少しづつ修正を加えれば、かなり精度の高い家計収支が見えてくると思います。
是非一度、挑戦してみてくださいね。
#1人暮らし #老後 #実態
12 Comments
今回も興味深いテーマをありがとうございました。年金の受け取り額は年々減ってきます。基本額が初めから低いのに毎年減額するのが続いたら対策しても追い付きません。以前二千万円問題が発表されて焦りましたが、今では二千万円あっても安心できない位逼迫してきています。高齢者の働き口も厳しいそうなので田嶋先生を見習いたいと思います。
こんばんはー☺️
大変参考になりました。例題の女性の年金は、ほぼ私の予定年金額です。家は持ち家です。節約生活を送っても貯金の切り崩し…月々3万円ぐらいは持ち出ししないといけないでしょうかね😂考えただけで恐いです。ホントに死ぬなら直角死。ピンピンコロリを願います🙏
やっぱりギリギリまで働くしかないと実感しました。先生の動画はわかりやすくて過去の動画を色々見て勉強しています。これからも宜しくお願い致しますm(_ _)m
現在51歳、未婚で両親と同居しています。結婚はあきらめました。両親との別れは必ずやって来ます。1人になった時のことを考えても仕方ないですが、考えなくてはいけません。
年金は繰り上げ受給するつもりです。以前、メリットとデメリットの動画を拝見しましたが、受給額が減っても繰り上げしようと思っています。何歳まで生きられるかわかりませんが、貰えるものは先に貰ってしまおうと思っています。
動画と関係ないコメントで、申し訳ありません。
先生。
こんばんは🙇♀️
いつも為になる動画をありがとうございます🙇♀️
固定費の見直し大事ですよね。
私もザックリと将来の計算はしていますが100歳では考えていませんでした😅
今後の動画も楽しみにしています。
いつも勉強になっています🙇♀️
じわじわとインフレが生活に響いてきますね。参議院選挙は減税を訴えているところにしようかなぁ…と。
悩みますねぇ(;^ω^)
いつもありがとうございます。
とても参考になります😊
基本的に生協の宅配で食料を手に入れてます。「たまにはピツァーラかケンタッキーでも・・」なんてやると後で影響が・・
先生、何時も参考になる動画ありがとうございます。
59才になり、年金定期便が届いたので、情報収集中です。
あと6年と捉えるか、まだ6年と捉えるかで、その先の生活が見えて来そうです。
個人差がかなりある部分だと思いますがシミュレートは大事ですね。
自分は老後イコール働いてないと捉えて考えてますが、生活サイクルが変わる事による増減が大きいと感じます。
どんな対策をしても認知症になったらと思うと不安。
信頼できる親族を持つしかない。
日頃から親族と良い関係を保つためのお金も必要。
先日、ねんきん定期便届きました。577ヶ月(国民年金30ヶ月含む)掛けています。65歳から年金受給していますが余裕ない金額なのでパートで働いています。まだまだ元気なうちはやりたい事もあるので、その為てす。でも、力仕事があるので体力厳し~い。いつまで持つやら、、、。
分かりやすい図と説明、聞きやすい声、話し方でいちばん参考にさせていただいてる動画です。
いつもありがとうございます。
確実に一人暮らしが迫ってきている身ですが、可能な限り長く働かなくてはいけないようですね。
自分で期限を決めてがんばってきましたが、少々考え直してみます。
無理をせず仕事をして、細く長くおだやかに暮らしていけたら最高です。