秦軍の若手武将「信」と、始皇帝「政」の物語:キングダムの魅力の謎に迫る
秦軍の若手武将「信」と、始皇帝「政」の物語:キングダムの魅力の謎に迫る③
2026.7.25(土)
河南省洛陽にある世界遺産、函谷関 写真/旅人(フォトライブラリー)
秦帝国の歴史を語るうえで欠かせない要所、「函谷関」
映画『キングダム』では今回、函谷関(かんこくかん)の戦い(241年)が描かれていますが、この函谷関という場所は、古代中国の歴史で欠かせない要所となっています。その理由は、函谷関が秦の拠点だった関中と、洛陽などの中央地帯との中間点にあるからです。
秦が国家として勢力を中央に伸ばすには、必ず函谷関を越えなければなりません。逆に、他国からすれば、秦へ軍事的に侵入するには、必ず函谷関の砦を破らなければいけないのです。
歴史上、函谷関での戦いはいくつもありました。映画『キングダム』で扱われているのは、趙・楚・魏・韓・燕の5カ国が連合した紀元前241年の戦いであり、そのときにはすでに秦側で強固な要塞が築かれていた時代です。
函谷関を巡る戦いは、秦という国家にとって一大事であり、攻められたときには死守しなければいけない最後の防衛線でした。敵軍が函谷関に至るということは、秦にとっては国家の危機を意味したからです。

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