2026年7月5日

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鑑賞方法:VOD

よく考えると、劇場再生のためのオーディションというプロット自体は王道でありがちな(既存のパロディに近い)ものかもしれない。
しかし、本作を唯一無二にしているのは、躍動感あふれる3Dアニメーションとしての圧倒的な表現力と、キャラクターを動物にしたことの機能的な意味性だ。
ゴリラの繊細さ、ゾウの気弱さなど、動物たちの特性や外見のギャップがそのまま各々のドラマと見事に連動しており、他の有象無象の作品との明確な差別化に成功している。

​ただ、全体的にシナリオの音楽的テンポ感が完璧なあまり、ドラマの深掘りという点では一歩物足りなさが残る。特にバスター・ムーンや劇場の過去(父親との絆や劇場の黄金期など)について、もう少し丁寧に描写を割いてほしかった。
そこがしっかりと描かれていれば、ラストにおける劇場復興のドラマに、より一層の重みとエモーショナルな深みを感じられたのではないか。

​とはいえ、無駄な贅肉を削ぎ落とし、ラストの圧巻のステージへと一気呵成に突き進んでいく構成は文句なしに楽しい。誰もが安心して楽しめる、再高品質な音楽アニメーションであることは間違いない。

エスディーマン

SING シング

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