こんにちは、editor_kaoです。

話題の映画『プラダを着た悪魔2』を観てきました! 前作が発表された20年前、私は女性ばかりの編集プロダクションで働いていた時期。社員全員が自分をアンディに、そしてボスをミランダに投影していたことが、思い出されます。あぁ、懐かしい……。
お仕事MOVIEに元気をもらおうと思ったのに
あれから、あっっっという間に月日が経った今年、まさかの『2』が公開されるとは夢にも思いませんでした。今さらねぇ、なんて最初は興味がなくなっていたものの、映画館で予告を観たら、圧倒的なゴージャス感と、登場人物たちの、いい意味での変わらなさに驚いて、これは観るしかない……という気持ちに。最近もやもやすることもあったので、これはお仕事MOVIEの力を借りて、元気をもらおうではないかと!
そう考えていたのに、なーーーーーんか、予想外にくらっちゃって! 何しろファッション誌編集部が舞台なので、仕事柄、物語前半に描かれる出来事が、思いあたることしかなく……。雑誌からウェブへの移り変わり、骨のある記事よりバズる記事、コンプライアンスへの過剰反応などなど。ここでは書けないことも含め、エピソードのひとつひとつが、いちいち心臓に刺さる!痛い!観ながら「メディアのあり方とは何か」といったことまで、考えさせられてしまいました。
今の時代性を含んだ、意味のある続編
とはいえ、内容自体はとてもいいお話です。ちゃんと意味のある続編として成立している。前作が自分と周りの対立構造であったとしたら(ざっくりですが)、今作は自分と周りがひとつになって、ともに環境や時代と戦っていく流れだったのが、「現代だな〜」という印象でした。ピンチなときこそ、小さなコミュニティの中で争いを起こすのではなく、手を取り合って業界全体を盛り上げるしかない!これって別に、ファッション誌だけの話ではないのでは。この20年で、世界のあらゆるものが大きく変化し、人々の価値観もそれぞれになってきた。ときにそれに戸惑いながらも、働き続けなくてはならない私たちを、この映画は応援してくれるかのよう。……というふうに、最終的には受け取ることにしましたよ!

結局、私のいちばん変わった価値観って
もちろん、めくるめくファッション(ヴィンテージを取り入れるあたりが今っぽい)や、「どうしてこんなことが可能なの?」と、この仕事をしているからこそ実感する、トップブランドの全面協力体制(の割に、忖度ないセリフがまた面白い)は圧巻ですし、ロケだってものすごいスケールで敢行されているから、それを観るだけでも価値は十分。アン・ハサウェイもメリル・ストリープもエミリー・ブラントも、作品の中だけでなく実際にトップ俳優としてキャリアを積み続けてきたという事実もアツいです。ちなみに今作のエミリー役の言動には賛否が分かれているようですが、私は人間らしくていいなー、と思いました。これから観るという人は、お楽しみに!
最後に、男性陣が(ひとりを除き)魅力的だったのも、すごくよかった。実は、この20年で私自身の価値観が変わったなと思った最大のポイントがここ。やっぱり、なんだかんだで優しい人がいちばんよね。
【今日のひと手間】
いよいよ梅雨がやってくる……。その前にと、手に入れた最新のPVCシューズをご紹介します。”テンパレイト”の「ハミッシュ」というモデルなのですが、メッシュ仕立てになっているのが軽やかでいいなー、と。履き心地もやわらかいですし、このデザインなら雨の日だけでなく、晴れの日に履いても違和感がなさそうです。いかにもなレインシューズって「今日は降るかもしれない……」という日にはなかなか手が出ませんが、これなら天候を気にせず、おしゃれな足元が演出できそうです!

イラスト/柿崎こうこ

editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。

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