(画像:PitukTV/Shutterstock)
春ドラマ(放送期間は4~6月)が後半に入った。現時点でのベスト5を決めたい。選考に当たるのはテレビ界取材歴30年以上の放送コラムニスト・高堀冬彦氏。豊富な知識と公正な評価には定評があり、ドラマ賞や映画賞の選考委員も歴任している。(*本記事にはネタバレが含まれます)。
『GIFT』(TBS)
5位は『GIFT』。弱小車椅子ラグビーチームを天才宇宙物理学者の主人公・伍鉄文人(堤真一)が立て直す物語。ただし、真のメインテーマは別にある。傷ついた個人や家族が再生するまでが本題である。
『GIFT』主演の堤真一(写真:産経新聞社)
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勝てない車椅子ラグビーチーム「ブレイズブルズ」の主力選手である宮下涼(山田裕貴)は高校サッカーの有望選手だったが、交通事故で下半身不随となる。車椅子ラグビーの選手に転じたものの、全力を傾けているとは言い難かった。最初から勝つことをあきらめていたこともあるが、自分の障がいのせいで家族が散り散りになってしまったことを深く気に病んでいたからだ。
だが、宇宙物理学に基づいた指導をする伍鉄の言葉に希望を見出す。「このチームは日本一になれる」。競技により前向きになり、表情にも生気が戻る。チームの手伝いを始めた霧山人香(有村架純)との出会いも大きかった。障がいに偏見を見せない人香に宮下は惹かれている。
伍鉄も問題を抱えていた。別れた元妻・坂本広江(山口智子)との間に自分の子供・昊(玉森裕太)がいた。それを知り、激しく動揺する。勤務先の大学では伍鉄のパワハラ疑惑が発覚する。
だが、伍鉄も問題を乗り切れるに違いない。伍鉄は他人の痛みが分からない鈍感人間だったが、チームとの出会いにより、人間の幅が広がった。人を救うのは人であることをこの物語は説いている。

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