「あの人は地頭が違うから」と諦める前に、知ってほしい秘密があります。
東大生たちが、複雑な問題を一瞬で本質まで解体し、クリアな論理を組み立てられる理由。それは、彼らのIQが高いからではなく、情報の「仕入れ方」が根本的に違っていたのです。
東大で45年続く書評誌の編集長を務める西岡壱誠さんによれば、東大生の読書は常に「能動的」だそう。「本と議論する」とは具体的にどういうことか? 偏差値35から東大合格を果たした西岡さんが、人生を逆転させた“東大読書”のポイントを解説します。
※本記事は、 『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』(新潮社)の一部を抜粋・再編集したものです。
「地頭力」は「本の読み方」を変えるだけで鍛えられる
みなさんは、「地頭力」って鍛えられると思いますか?
「地頭力」とは、「素の頭の良さ」「自分で考える力」のこと。
「地頭」がいい人は、さっと本質をとらえたり、論理展開がクリアだったり、物事を多面的にとらえたり、知識を使いこなせたり、複雑なことを一言で説明できたりするわけですが、これって自分の努力で鍛えられるものなのでしょうか?
「地頭」がいい人間の代表例として、多くの人は「東大生」を思い浮かべると思います。東大生って、小学校のころから頭が良くて、偏差値の高い中学・高校でも成績トップクラス、はじめから「地頭」が良かった人ばっかりなイメージがありますよね。
ということは、「地頭」は元から決まっている、強化できないものなのでしょうか?
いいえ、違います。
実は「地頭」は、本の読み方を変えるだけで鍛えられるものなのです。
申し遅れましたが、僕の名前は西岡壱誠と言います。小学校のころから頭が悪くて、高校の合格ラインは偏差値50。歴代東大生輩出数0人という無名校の学年ビリで、高3のときの偏差値は35でした。
読む本といえば漫画やライトノベルばかりで、小説すらまともに読んだことのない人間でした。
そんな僕はある日、何を思ったのか東大を目指すことにしました。
「このままじゃいけない!」「努力して東大に合格してやろう!」と考えたのです。
結果は、散々でした。
箸にも棒にもかからず不合格になり、浪人してもう1年間みっちり勉強したはずなのにまったく成績が上がらず、2度目の不合格通知を受け取りました。あっという間に2浪が決まってしまったのです。
「ちゃんと勉強しているはずなのに、どうして合格できないんだろう?」
「やはり自分は地頭が悪いんだろうか?」
そう考えた僕は、東大の入試問題をくわしく分析してみることにしました。「どうやったらこの問題を解けるようになるんだろう?」と。
すると、ある事実に気づきました。
その衝撃の事実とは……

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