Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」を手掛けた、俳優・賀来賢人とデイブ・ボイルが再びタッグを組んだ最新作「Never After Dark ネバーアフターダーク」のジャパンプレミアが4月28日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、賀来、穂志もえか、ボイル監督が出席した。
死者の姉と生者の妹による霊媒師コンビが山奥の洋館に巣食う凶悪な亡霊に立ち向かう姿をオリジナルストーリーで描き出す本作は、賀来とボイル監督が2024年に設立した制作会社「SIGNAL181」の第1弾作品。
賀来は、会社設立の経緯について「現場でデイブと意気投合して、『次はこういう作品を作りたいね』とずっと話していたんです。趣味もすごく合うし、口約束だけで終わるのはもったいないなと思って。ある時、カレー屋さんでちょっとドキドキしながらデイブに『一緒に会社やらない?』って。ちょっとナンパみたいな感じで誘いました」と振り返る。
ボイル監督も、賀来からのラブコールを二つ返事で快諾したという。「初めて一緒に仕事をした時から、半年以上も現場を共にして、いわば“戦友”のような関係になれた。なんと言っても趣味も合うし、好き嫌いも似ている部分がある。何より二人とも『長い打ち合わせ』が苦手。この人となら会社をつくれると思った」。
「SIGNAL181」という会社名の由来に関しても「シグナルは信号とか、発信するという意味。181の『1』がいわゆる電話の国番号で、デイブの出身地であるアメリカが『+1』、日本は『+81』なので。アメリカと日本のブリッジというか、2つの文化が掛け合わさって外にシグナルを送っていこうという、そういう思いつきからです」と説明。その由来には穂志も感銘を受けた様子で、ふたりに向けて大きな拍手を送るひと幕もあった。
主人公・愛里のキャスティングについても、「穂志さんしかいないと思ったので、断られたらどうしようかと思っていた」と熱烈な思いを語った賀来とボイル監督。「穂志さんのお芝居はセリフがない時でもものすごく感情が伝わりやすいと、ドラマ『SHOGUN 将軍』を観て感じていた」と語るボイル監督は、「この映画は主人公が一人でいるシーンが多いんです。だからセリフがなくても、画面をずっと観ていられるような存在感のある人じゃないといけないと思った」と述懐する。
そこに補足するように賀来も「ホテルのカフェでお会いした時、穂志さんの挙動がちょっと変だったんです。それはもちろんいい意味でなんですが、人との距離を慎重に測るとともに、芯の強さもあって。主人公の愛里というのは、ちょっと変わっていて、でも面白いキャラクターなんですが、まさに僕たちが思い描いていた主人公にピッタリだったんです。だから穂志さんが帰られた後、僕とデイブで目を見合わせて、『絶対に彼女ですね』と確信したくらい、本当にすばらしい出会いでした」と語った。
一方の穂志も「当時、わたしはフリーランスだったので、SNSに『問い合わせはこちら』みたいなアドレスを公開していたんです。その時は賀来さんも独立されていた時なので、『突然すみません、賀来賢人のマネージャーです』ってメールが届いて。実はこういう企画を考えておりまして。その中の愛里役をお願いしたいんですが、って具体的なオファーが届いたのでびっくりしたんです」と経緯を説明。「実際におふたりとお会いしてみて、私も『台本とかはまだないけど、この人たちと一緒に作りたい! 楽しみだな』と思いながら帰りました」と相思相愛ぶりを明かした。
本作は今年3月にテキサスで開催された「サウス・バイ・サウスウエスト」でワールドプレミアを果たし観客賞を受賞。さらに、世界各国の映画祭で高い評価を受けている。反響を「まったく予想していなかったですけど、とても光栄です」と振り返ったボイル監督。賀来も「『サウス・バイ・サウスウエスト』には実際に行くことができたのですが、お客さんの熱気がすごくて。僕たちはお客さまのために映画をつくっているので、お客さまの反応が良かったり、直の声が聞けるというのは何よりもうれしいことだなと感じました」と手応えを感じている様子だった。
この日は、今秋に北米で劇場公開されることを発表。「SIGNAL181」の今後について「ぼくたちが制作会社を作った理由って『誰にも邪魔されたくないね』というところから始まっている。自分たちが作りたいものをどれだけなるべく多くの人に届けられるかということが、会社を設立した意味だと思っているので。そういう意味では世界に向かって、色んな国の皆さんに楽しんでもらえるような作品を作れるように今、必死に作品を仕込んでおります」と今後の展望について明かすひと幕もあった。
「Never After Dark ネバーアフターダーク」は6月5日から全国で公開。

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