実は2025年に同バンドのライヴで、オリジナル・バンドのメンバー4人全員がステージに飛び入りした時のエピソードが紹介され(2025年3月4日MLCニュース)、コルベアが「向こう(カヴァー・バンドのメンバーたち)がビビッてたんじゃないですか?」と笑うと、スタイプも笑ってこう語りました。「いやあ、あれは僕もビビったんだよ。僕は事前にマイケル(・シャノン)に、“Pretty Persuasion” を演るなら飛び入りしたいって話をしてたんだ。あれは僕が22歳の時に書いた曲で、今でいうトランスジェンダーの権利について歌ってるんだよね(客席から拍手)。だから是非あの曲は演りたかった。それでバックステージでドキドキしながら待ってたんだけど、ピーター・バックが先にステージに上がっちゃって──彼はギターが弾きたいもんだから、さっさと出て行っちゃって、何曲もプレイに参加してたんだよね(笑)。で、彼から『気にすんな、いつでも出たい時に上がって来ちゃえよ』って言われたんで、『OK、ピーター』って言って僕も出て行って。そしたら反対側の袖にいたマイク・ミルズも出てきて、バック・コーラスをつけ始めた。で、曲の半ばぐらいまで来た時に、右斜め後ろからタンバリンの音がし出したんで、右の肩越しに振り返ったら、そこにビル・ベリーが立ってタンバリンを叩いてたんだよ(笑)。そんなわけで、僕らはあの曲の半分だけだけど、あそこで再結成を果たしたんだ」

話は昨今の音楽界における自伝映画の流行へと移り、コルベアがR.E.M.には自伝映画製作の話はあるかと確認すると、スタイプは「ない」と即答しました。ではもし作るとして、自分の役を誰に演じて欲しいかと訊ねられた彼は、「それは凄くいい質問だ。誰かめちゃめちゃホットな人がいいね」と真顔で応えて笑いを取りました。コルベアが幾つか出した配役の案にはあまり乗らない様子でしたが、しばし考えた挙句に、「どうせならビリー・アイリッシュあたりにやってもらいたいな」と応えて会場を沸かせ、コルベアも、2人が同じような青い目をしているのでアリではないかと賛同しました。

彼女とはどこかで一緒に過ごす機会があったのかと問われると、スタイプは「以前マンハッタンのレストランで、僕が入る時に彼女がドアを開けておいてくれたことがあったんだよ(笑)。彼女が僕だと分かっててやってくれたのかどうかは分からない。でもとにかく、その時の彼女はとても親切で礼儀正しかったんだ。僕の方もその瞬間は彼女が誰だか分かっていなくて、今のはビリー・アイリッシュだと気が付いた時には、彼女はもうずっと遠くまで歩き去った後だった」。ご紹介しましょうかと言うコルベアに、スタイプは「是非! 彼女もだし、彼女のお兄さんのフィニアスにも会ってみたいね」と笑顔で応えました。

そしてコーナーの最後に、スタイプは今回の出演の記念と自身のニュー・アルバムの告知を入れたTシャツを、番組全スタッフ215人分(!)自腹で作ってきたと言い、その場に段ボールで運び込まれたTシャツを、早速カメラクルーらに向かって1枚ずつ、気前よく投げ渡していました。

なお現在までのところ、スタイプがソロでリリースしている楽曲は、「Your Capricious Soul」(2019年)、 「Drive to the Ocean」(2020年)、そしてアーロン・デスナーのビッグ・レッド・マシーンのサイド・プロジェクトによる「No Time For Love Like Now」(2020年)、更に最近ではスティーヴ・カレルによるHBOの新作コメディ『Rooster』にテーマきょくとして提供した「I Played the Fool」です(3月16日MLCニュース)。

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