
「MODE(モード)」が、6月6日に東京・恵比寿のリキッドルームで、ロンドンを拠点とするトリオのモイン(Moin)と、大阪発のリズム・アンサンブルのゴート(goat)によるダブルビル公演を開催する。モインにとってはこれが待望の日本初公演となる。
同プラットフォームは、ロンドンと東京を拠点に、実験的な芸術を通じた「交換・交流」を目指し、故坂本龍一がキュレーターを務めた2018年の初開催以降、「音」を軸とした国際的な文化交流の場として展開している。
昨年9年ぶりの来日となったパティ・スミス(Patti Smith)とサウンドウォーク・コレクティヴ(Soundwalk Collective)によるプロジェクト「コレスポンデンス(CORRESPONDENCES)」のエキシビションとパフォーマンスも話題となったが、26年第1弾プログラムが発表された。
モインは、トム・ハルステッド(Tom Halstead)、ジョー・アンドリュース(Joe Andrews)、ヴァレンティーナ・マガレッティ(Valentina Magaletti)によって構成されるプロジェクト。エレクトロニックのDNAを感じさせながら、グランジ、シューゲイズ、ポストロックといったバンドサウンドを再解釈したスタイルが魅力だ。
彼らは、ケリング(KERING)の創業者として知られるフランソワ・ピノー(François Pinault)が手がけるパリの現代美術館ブルス・ドゥ・コメルス(Bourse de Commerce)やロンドンの現代芸術複合センターであるインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ(ICA)でパフォーマンスするなど、音楽のみならず、アートやファッション文脈にも重なる活動をしている。
24年のアルバム「You Never End」と25年に発表したEP「Belly Up」では、「ミュウミュウ(MIU MIU)」24年春夏コレクションのランウェイでコラボレーション実績のあるマルチメディアアーティスト、ソフィア・アル・マリア(Sophia Al-Maria)がゲスト参加している点も見逃せない。
パーカッショニストのマガレッティは、「ルメール(LEMAIRE)」のランウェイでパフォーマンスするだけでなく、ブランドのプレイリストにも度々ラインアップされるアーティストとしても認知度を上げている。「MODE」2024では日本初となるソロ公演を行っており、ホーリー・トーン(Holy Tongue)、トマガ(Tomaga)、ヴァニッシング・ツイン(Vanishing Twin)、ヴィー/ズィー(V/Z)などのプロジェクトで活動し、多様なアーティストとの協働を重ねてきた。今回共演するゴートの日野浩志郎とは「Kansai Bruises」を発表している。
ハルステッドとアンドリュースは、エレクトロニック・デュオ、ライム(Raime)としても活動し、重層的なエレクトロニックによって、UKアンダーグラウンドシーンで名を馳せてきた。16年以降はポストパンクやミニマルなサウンドを追求し、その延長としてモインを始動。そこにマガレッティが加わることで、より身体性を伴ったバンド・フォーマットへと進化を遂げた。
今回のライブにはホーリー・トーンのメンバーでもあるアル・ウートン(Al Wootton)の参加も決まっている。
一方のゴートは、作曲家・音楽家の日野浩志郎を中心に13年に大阪で結成された5人編成のリズム・アンサンブルだ。ギター、サックス、ベースといった楽器を打楽器的に扱い、ノイズやミュート音を素材としたポリリズムを構築する独自のメソッドで、欧州の実験音楽シーンでも高い評価を受けている。
昨年は、スイスのダンサー・振付家シンディ・ヴァン・アッカー(Cindy Van Acker)からの委嘱作品「Without References/Cindy Van Acker」をリリース。さらに、池田亮司の日本ツアーの大阪公演でゲスト出演を果たした。
音楽や現代アートの領域を横断する2組のアーティストによるスペシャルな公演は、業界関係者からコアな音楽好きまで、幅広い層が楽しめる一夜になるだろう。
「MODE」2026年第1弾プログラム概要
■ MODE:Moin/goat
日程:6月6日 17:30(開場)、18:30(開演)
会場:リキッドルーム
住所:東京都渋谷区東3-16-6
チケット料金:スタンディング8000円(ドリンクチャージ別)
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