中国仙侠ドラマ「念相思」がAI役者を大規模に起用するとの情報が浮上し、話題を集めている。写真はユー・シューシン。
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中国仙侠ドラマ「念相思」(「神仙肉」から改題)がAI(人工知能)役者を大規模に起用するとの情報が浮上し、話題を集めている。配信大手・愛奇芸(iQIYI)が「長編ドラマへのAI導入を試みる実証プロジェクト」として注目する本作は、業界に波紋を広げている。
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多数の芸能系アカウントによると、制作側はイシガイの妖精役を演じるユー・シューシン(虞書欣)、道士役のホー・ユー(何与)に加え、男女のサブ主演2人を除く大半の脇役やエキストラをAI生成で代替する方針だという。この試みにより、制作コストを30~50%削減するほか、脇役俳優の不祥事による「炎上リスク」を回避する狙いもあるとされる。
現在、AI効果の内部テストが行われているとみられ、当初5月末とされていたクランクインは6月初旬へ延期されたもようだ。
この大胆な試みに対し、懐疑的な声も少なくない。AIでは人間の繊細な感情表現を再現するのは難しく、演技が不自然になる恐れがあるとの指摘だ。実際、6カ月をかけて制作された神話ドラマ「煙雨神遊記」は、予告編公開時にAI技術の過度な使用が問題視され、「登場人物がまるで人形のようだ」との批判が相次いだ。さらに、エキストラや脇役俳優の雇用に壊滅的な影響を与えかねないとの懸念も浮上している。
ドラマ「念相思」
一方で支持派は、AI導入によってエキストラの出演コストを抑えられるほか、出演者のスキャンダルによる作品への悪影響を回避できると主張する。映像業界のデジタル化の流れの中で、避けて通れない試みだと評価する声もある。
現時点では、関連情報はいずれも非公式のリークに基づくもので、制作側および配信プラットフォームは正式なコメントを出していない。最終的な方針は、AI効果のテスト結果と「デジタル・エキストラ」に対する市場の受容度に左右される見通しだ。もし「念相思」の試みが成功すれば、短編ドラマや低予算ウェブドラマへの応用が急速に進む可能性が高いとみられている。(翻訳・編集/RR)

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