NVIDIAが提供するクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」は、クラウドサーバー上の GeForce RTX サーバー でゲームの処理を行い、その映像を手元のPCやスマートフォン、タブレットにストリーミングする仕組みを採用しています。

つまりお手元にあるPCが低スペックでも、ストリーミング環境さえ整っていれば最新AAAタイトルが高い描画品質や高フレームレートで遊べるのです。

2026年のCESでは、大きなアップデートとして「Amazon Fire TVおよびLinux向けのネイティブアプリ対応」が正式発表されました。

これにより、リビングのテレビでも旧型PCでも、クラウド上の最新GPU性能をフル活用が可能に。特に「Linux向けネイティブアプリ対応」では“低スペックPCでも「最大5K解像度」または「最大360fps動作」でゲームを遊べる”という、驚異的な恩恵を受けられるようになりました。

今回の記事では、その新環境とゲーミングPCでオープンワールドRPG『紅の砂漠』をプレイ。「Fire TV版GeForce NOW」と「Linux版GeForce NOW」の動作感をチェックしました。

また、全ゲーマーが気になるポイントであろう“操作遅延”も、「ゲーミングPC」VS「GeForce NOW」とプレイ環境を分けながら、ミリ秒単位で検証していきます!

無料プランも今すぐ試せる「GeForce NOW」公式サイトはこちら!
まずはおさらい。今すぐ始められる「Free」プランは要チェック

「GeForce NOW」は、ご自身が所有しているSteam/Ubi Connect/Battle.net/Epic Games/Xboxタイトルの中から「クラウド対応」しているゲームを起動し、お手元のPC/スマホ/タブレットなどを通して、サーバー側で最新GPUを利用しながらプレイできることが最大の特徴です。

最上位の「Ultimate」プランでは、GeForce RTX 5080クラス相当の演算性能を備え、最大5K/120fpsのストリーミングに対応。日本国内では公式Webサイトを通じて利用できます。

「GeForce NOW」の主なプラン構成は以下の通りです。

Free:セッションの長さや待機時間に制限があるが、無料で試せる基本プラン

対応タイトル: 2000本以上の“Ready-to-Play”ゲーム

1セッションの最大プレイ時間: 1時間

解像度: 最大1080p

フレームレート: 最大60FPS

待機キューへの優先アクセス: 無し

プレイ環境: 4 vCPU cores 14 GB DRAM

Performance:中間層の有料プラン。フルHD/60fpsクラスで安定したプレイが可能

対応タイトル: 4000本以上の“Ready-to-Play”と“Install-to-Play”ゲーム

1セッションの最大プレイ時間: 6時間

解像度: 最大1440p

フレームレート: 最大60FPS

待機キューへの優先アクセス: あり

プレイ環境: 8 vCPU cores 28 GB DRAM/NVIDIA RTX Ray Tracing/HDR10&SDR10/ウルトラワイドモニターへの出力/サラウンド5.1オーディオ

特典: 毎月100時間のプレイが可能/ゲーム内設定を保持し、次のプレイに持ち越し可能

Ultimate:4K/120fps対応、最短キューで即プレイ可能な最上位プラン

対応タイトル: 4000本以上の“Ready-to-Play”と“Install-to-Play”ゲーム

1セッションの最大プレイ時間: 8時間

解像度: 最大5K

フレームレート: 最大240FPS

待機キューへの優先アクセス: あり(待機時間なし)

プレイ環境:16 vCPU cores 56 GB DRAM/NVIDIA RTX Ray Tracing/HDR10&SDR10/ウルトラワイドモニターへの出力/サラウンド5.1および7.1オーディオ/DLSS 3 Frame Generation/NVIDIA Reflex/Cloud G-Sync

特典: 毎月100時間のプレイが可能/ゲーム内設定を保持し、次のプレイに持ち越し可能

GeForce RTX 5080サポート: 一部ゲームでは「最大5K解像度」や「最大360FPS」「DLSS 4 Multi-Frame Generation」に対応。また、他プランより毎週多くのゲームがプレイ可能になる。

つまり、この記事を読んで興味を持った方はまずは無料の「Free」プランで気軽に試すことができます。そのうえで、より快適なプレイ環境を求める場合は、有料プランの「Performance」や「Ultimate」へのアップグレードも選択肢になります。

有料プランはいずれも「Free」の2倍以上の本数をサポートしている上、1セッションの最大プレイ時間もたっぷり用意されています。サポートタイトルはAAA/インディー問わず頻繁に更新されていることに加え、昨今では「大規模タイトルがローンチと同時にGeForce NOWで対応」という展開も増えてきています。

まずは「Free」で試してからご自身のネットワーク/デバイス環境との相性をチェックして、快適に遊べたり好みのタイトルが見つかったりしたら、有料プランへの変更を検討してみるのもよいでしょう。

「Free」プランでも遊べるタイトルは多く、きっとお気に入りの購入済みゲームも対応しているはず。まずはサクッと1時間、お気に入りのゲームを試したり、「ネットワークテスト」を実施してみるのがおすすめです。

無料プランも今すぐ試せる「GeForce NOW」公式サイトはこちら!“クラウドゲーミング”で得られるメリット/気になるポイント

では、実際に「GeForce NOW」はゲーマーにどのような恩恵を与え、どのような注意点があるのでしょうか。ここでは「GeForce NOW」の「得られるメリット」と「気になるポイント」をセットで整理してみます。

「GeForce NOW」で得られる“メリット”

メリットとしては、上記のような点が挙げられます。対応タイトルを「GeForce NOW」から起動でき、ローカルのSSD/HDDを圧迫することもなく、PCやパーツのメンテナンスからも解放されることは、大きなメリットです。

普段からゲーミングPCでAAAタイトルやインディーゲーム、競技的タイトルを遊ぶゲーマーなら、すべてを常にインストールしておくのは、なかなか難儀ではないでしょうか。

筆者の場合は『サイバーパンク2077』などを“お気に入りのAAA枠”として「GeForce NOW」でプレイし、『Slay the Spire 2』『Megabonk』は“スキマ時間にプレイしたいインディーゲーム枠”として、ローカルPCまたは「GeForce NOW(スマホ/タブレット版)」でプレイするケースが多いです。

また、『Warframe』や『ゼンレスゾーンゼロ』といったイベント/アップデートの機会が多いタイトルも「GeForce NOW」でカバーするようにプレイしています。

そして「GeForce NOW」は他デバイスとセーブデータを共用できるため、実質的に「PC/スマホ/タブレット/Fire TV」でクロスプログレッションに対応しているとも言えます。

PCで「AAA級オープンワールドRPG」のメインストーリーを進めながら、ちょっとした休憩時間にタブレットでサブクエストをプレイするといった遊び方もできますし、中毒性の高い「デッキ構築型ローグライクゲーム」を四六時中スマホでプレイし続けるという、コアな利用方法もサポートしています。

「このゲームが外出中にスマホでも出来たら……」というニーズを秒で解決する強みは「GeForce NOW」の強力なポイントです。

無料プランも今すぐ試せる「GeForce NOW」公式サイトはこちら!「GeForce NOW」の気になる“ポイント”

有料プランでも月100時間まで(最大15時間繰り越し)。

1セッションあたり最大8時間まで。長時間プレイには追加時間購入が必要。

また、上記のように「GeForce NOW」には一ヶ月毎の最大プレイ時間が設けられており、有料プランでは「毎月100時間」とされており、クラウドならではの制限とも言えます。

つまり、プレイ時間の制限は日割りで「1日3時間程度」となります。「毎日すべてのゲームをGeForce NOWでプレイする」のではなく、ローカル環境と使い分けて柔軟に活用していけば、上限は気にならないでしょう。

筆者は「Ultimate」プランを利用していますが、遊んでいるゲームの一部はゲーミングPC(ローカル起動)や家庭用ゲーム機などでプレイ、と使い分けていることもあって「毎月100時間」の壁には一度も到達していません。

こうした特性を踏まえると、GeForce NOWは「ライト~ミドル層の社会人ゲーマー」や「ハイクラスGPUを導入する前のテスト環境」として非常に実用的な選択肢です。

実際、いつ使う? 「Linux&Amazon Fire TV」サポートで何が変わったのか

さまざまなタイトルがサポートされ、クライアントアプリケーションの更新も頻繁な「GeForce NOW」。今このタイミングで注目したいのが、CESで発表された新たな対応環境「Linux」と「Amazon Fire TV」です。

1920×1200解像度で360fps動作までカバー

まずLinux版については、Ubuntu 24.04以降でネイティブに対応しており、最大5K/120fpsまたはFHD~WUXGA/360fpsでのストリーミングが可能です。

このネイティブ対応により、軽量ディストリビューションを入れた古いノートPCでも、クラウド側のRTX性能を利用して『紅の砂漠』級のAAAタイトルを快適にプレイできます。

お家に眠っている旧型マシンや中古で購入した作業用PCでも、「Linux Mint」などの軽量ディストリビューションを導入すれば、ネットワーク環境次第でハイエンドゲーミングPC級のプレイ環境を狙えるということです。

今回利用しているノートPCも、中古店舗で購入した12,000円程度のビジネス用マシン。「2Dアートスタイルの軽量級インディーゲーム」のローカル起動どころかWindowsの動作すら安心できないスペックだったのですが、「GeForce NOW」で火の鳥の如き復活を果たしました。

ただしPCの本体スペックによってはディスプレイのリフレッシュレートやI/Oポートの制限もあるため、GeForce NOWの強力な恩恵を引き出すには利用環境も重要になります。

一方Amazon Fire TVでは、Fire TV Stick(第3世代以降)に「GeForce NOW」アプリを入れ、Bluetooth接続したゲームパッドを使用するだけで、リビングのテレビ上で1080p/60fpsのプレイが可能です。家族が使うテレビをゲーミングモニターとして“二役”で活用できるのは非常に魅力的です。

今回筆者は、リビングに設置しているLG製の4KテレビにAmazon Fire TV Stick(4K Max)を接続し、『紅の砂漠』を試遊しました。普段はPS5版をプレイしているのですが、見た目の解像度もフレームレートも大きな違和感はなく、リビングでも快適にプレイできる水準でした。

先述のとおり、Fire TV環境では「1080p/60fps」が最大値。競技的なタイトルを遊ぶには心細く感じるかもしれませんが、シングルプレイヤーゲームであれば大きな問題は感じません。

ネットワーク環境が十分であれば快適にプレイできますし、「ゲーミングPCを別の部屋に置いているため、リビングでのびのび遊べない」という方にはマッチする環境と言えるでしょう。

全世界のハードコアゲーマーなら気になる“遅延”を検証していく

ここからは『紅の砂漠』を題材に、筆者のゲーミングPC(13世代Intel Core i7 13700F+GeForce RTX 4070構成)によるローカルプレイ環境と、同設定を再現したGeForce NOW版でのクラウドプレイ環境を比較します。

まずは、今回の検証環境のセットアップから紹介していきましょう。なんと言っても外せないのが「ネットワーク環境」です。

筆者はゲーミングPCを利用する際は無線ネットワーク(Wi-Fi 6 e)を利用しており、ルーターは部屋を隔てた位置(壁1枚越し)に設置しています。「GeForce NOW」のネットワークテストでは、上図のようなスコアとなりました。バンド幅(Mbps)/パケットロス率/遅延(ms)のいずれも推奨値をクリアしています。

次に必要なのは「プレイヤーがボタンを押したタイミング」をリアルタイムで確認する仕組みです。

この検証には、ボタン押下を可視化する「入力ビューアー」を使用。ボタンを押した瞬間に画面上で点灯するインジケーターを表示し、「入力ビューアー」と「『紅の砂漠』ゲーム画面」を並行でキャプチャしました。

これにより、「プレイヤーがボタンを押下したタイミング」と「ゲーム内で“攻撃”アクションが発生したタイミング」をひとつの画面内で確認できるようになります。

次の工程では、その結果を動画編集アプリでチェックしていきます。録画した「入力ビューアー&ゲーム」の映像を動画編集ソフト上で読み込み、「攻撃ボタン(R1)を押した瞬間」から「攻撃時の効果音が発生するまで」の時間差をミリ秒単位で測定します。

「通常攻撃(R1)ボタン」押下タイミングを確認(ゲーミングPC)。「ボタン押下」のタイミングから「攻撃効果音」サウンド波形の開始部分までの時間を測定

つまり、今回の検証では「ボタンビューアでR1ボタンが光ったタイミング」から「ゲーム映像の音声トラックで“効果音”の波形が始まるタイミング」が、実質的な“操作入力から結果反映”にかかる時間としています。

この工程を用いながら『紅の砂漠』をグラフィックス設定“High”でプレイし、ゲーミングPC(ローカル)環境とGeForce NOW(クラウド)環境で検証した結果は、以下の通りです。

ローカルプレイでの検証結果“突き”アクションの検証では、ボタンから指を離した時点を“発動(入力)タイミング”としています。GeForce NOW(Ultimateプラン/東京リージョン)での検証結果

要約すると、「通常攻撃(R1)」の遅延は約200ms。「突き攻撃(R1+Y)」でも遅延は約200msと、ほとんど同様の結果を得られました。

なお「突き攻撃」の発生が早くなっているのは効果音の発生に検証タイミングを合わせたためです。「通常攻撃より突き攻撃のほうが高速であること」や「クリフの攻撃が敵に当たるまでの速度」そのものを示しているわけではないことに、ご留意ください。

今回の検証をまとめると、おおまかに「0.2秒」の差が見られました。これは一般的な動体視力や反応速度の範囲内であり、RPGやアクション系ではほぼ気にならない遅延レベルです。

一方で、格闘ゲームや競技的FPSのように反応速度が求められるタイトルでは影響を感じる場面も考えられますが、ネットワーク環境によってはさらに短縮も可能で、有線接続などを活用することでより安定したプレイが期待できます。

筆者も『オーバーウォッチ』のような競技性の高いタイトルではローカル環境を選ぶ場面がありますが、「GeForce NOW」ではクラウド側で自動で最適なグラフィック設定に調整してくれるメリットも備わっています。

プランによって「キュー待機」が発生することもあるため、ゲームタイトルやスタイルに応じて「GeForce NOWでのプレイ」と「ローカルでのプレイ」を使い分けると良いでしょう。

また「毎月100時間まで」という制限も、毎日3時間以上遊ぶコアゲーマーの場合は追加時間の購入(15時間単位)で調整することも可能です。しかし、それでも「低遅延で、実質クロスプログレッションでどこでも最新AAA/インディーゲームが遊べる」「ゲーミングPC本体への配慮が不要」というメリットは、PCゲーマーとして非常に魅力的に映ります。

無料プランも今すぐ試せる「GeForce NOW」公式サイトはこちら!

最後に再び「GeForce NOW」のプランについて振り返りましょう。料金体系は「Free」「Performance」「Ultimate」の3段階構成で、これに対して「Day Pass」「1ヶ月プラン」「12ヶ月プラン」といった利用期間のオプションが組み合わせられます。

「Free」プランは月額無料で1時間単位のセッション制限や広告表示などの制約があるものの、動作確認や画質チェックには十分です。「Performance」「Ultimate」の有料プランでは、月あたり100時間のプレイ上限と最大15時間ぶんの繰り越しが設定されており、上限に達した場合は15時間単位で追加時間を購入する仕組みになっています。

「とりあえず試してみたい」という読者に向けて、“今すぐ始めるGeForce NOWプラン”としては次の3つのパターンをおすすめできます。

1つ目は「Freeプラン(1ヶ月/12ヶ月、いずれも無料)」です。まずは対応タイトルの起動可否や回線品質、手元のデバイスでの画質・操作感を確認したいときのための、金銭的な負担なく導入できる最初の一歩になります。最初はこのプランで登録し、ご自身のPCゲームライブラリと同期して「クラウドゲーミング」の一歩目を踏み出してみましょう!

2つ目は「Performance(Day Pass、650円)」です。24時間限定で「Performance」の環境が利用できる1日利用権で、「次の休日だけ試しにしっかり遊んでみたい」「広告なしで“1セッション6時間以上”の快適さを確認したい」といった用途にフィットします。

3つ目は「Ultimate(Day Pass、1,300円)」です。最大でGeForce RTX 5080クラスの環境を1日だけ解放できるため、「4K/120fps環境を体験してみたい」「新作AAAタイトルを最高設定で触ってみたい」といった“お試しハイエンド”な用途に最適です。

無料プランも今すぐ試せる「GeForce NOW」公式サイトはこちら!

いずれのプランも、公式サイトからNVIDIAアカウントでログインすれば、そのままブラウザまたは各種クライアントアプリ経由で利用を開始できます。

『紅の砂漠』のようなAAAタイトルに興味を持った方は、まず「Free」プランやDay Passから一度クラウドゲーミングを体験し、自分のライフスタイルやプレイ時間に合ったプランを選んでみてはいかがでしょうか。

「GeForce NOW」は直近で『Screamer』や『崩壊:スターレイル』のアップデート、『BATTLETECH』などのサポートもスタート。さらにクラウドVRや国内外のゲームの追加対応、フライトシム用のコントローラーサポートなどさまざまな新情報が飛び出ているNVIDIA公式ブログ内「GeForce NOW」関連ニュースもあわせてチェックしてみてください!

WACOCA: People, Life, Style.

Pin