「Sunny Days」を聴いて恋に落ち、やっと会えた! フィガロジャポン 編集長KIMが「どうしても会いたい、取材したい!」と熱烈ラブコールを送り実現した本インタビュー。ソウルのスタジオを訪れ、世界中を魅了する彼らの音楽はどう生まれるのか、その源へ迫った。
ノスタルジックな旋律と愛を紡ぐ歌詞が共感を呼び、国も世代も超えて愛されているwave to earth(ウェイブ トゥー アース)。その名声は韓国内ではなく海外から波及していった。フロントマンのダニエルは「初めから海外を視野に入れていた」と言う。
「どこの国の誰が歌っているか関係なく音楽を楽しんでいた時期ってありますよね。私たちもそういう存在になりたかったんです」(ダニエル)
英語詞がメインなのは「音楽の共通第一言語」と考えたから。「ただ正直、ここまで多くの人に応援してもらえるとは思ってもいなかった」と言うスンジョン。そんな彼らの人気を証明するように、2024年から25年にかけてのワールドツアーはソールドアウトが続出した。ツアー中、数少ない韓国語ナンバー「love.」に最も熱い反応があってうれしかった、と話すメンバー。
「恋愛ではなく、もっと大きな意味で”愛とはなんだろう?”というテーマに対する私の答え。それを最もうまく表現できたのが、メンバーへの想いを綴った『love.』だと思っています。アルバムタイトル『0.1 flaws and all.』のように”ありのままの自分を抱きしめて生きていくほうがもっと幸せになれる”と、作品を通して伝えたかったんです」
その言葉に、人々の心に響く歌詞に込められたダニエルならではの哲学を感じる。また、彼らの魅力は、音源とライブの熱量のギャップにもある。
「曲自体は日常的に聴くものなので最小限のエネルギーで作ることを目指ています。でも、ライブでは楽しんでもらいたい気持ちが自然と演奏に出るんです」(ダニエル)。「僕らの内に秘めたロック魂に火がつくんですね(笑)。ただ、ツアーが続くとステージ慣れというか、身体が自然にライブの流れを記憶していくのを感じたんです。だからこそ、新しい挑戦をしなければという気持ちになりました」(スンジョン)
ツアーを振り返り、「メンバーも僕自身もかなり成長した」と語るドンギュも「成長を認めつつ足りない部分があれば補っていく、それを繰り返して現在にいたる気がします。25年に出演したロラパルーザの大舞台中も、お互い目が合った時にどんな表情をしているか確認できる余裕が生まれました」と続けた。「少しはプロフェッショナルになれたかな(笑)」、そう相づちを打ったダニエルは「私はステージですべてを出し切ってしまう。だから、いまはまた自分の中で何かを探したいし、次の作品のために充電が必要な時間です」と語った。
26年は待望の新作の準備に入る。楽曲制作が始まると「とりあえず3人で集まってコーヒーを飲んだり、日常を共有したりすることがビルドアップの時間。そこで話を交わしているうちにヒントが生まれ作品へと繋がりますね」(スンジョン)。
「でも僕たちの始まりでもある『wave』はかなり試行錯誤しました。ダニエルも自分らしく歌うこととは?と悩んでいたし、僕たちも彼に求める声があって。5回ほど練り直した結果、完成した時に『これだ!』と思った。それが現在のスタイルの原点。短所を指摘する代わりに長所を生かすために努力する過程が、僕たちの音楽に真実味を持たせているんじゃないかな」(ドンギュ)。
「目標はビートルズみたいに、私だけじゃなく全員が曲を作ること。それをwave to earthの音に仕上げるのがプロデューサーとしての私の役割ですから」(ダニエル)
その名前が表すように、彼らはこれからも新たな波を幾度も作り世界中に届けていくのだろう。

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