武田航平さんと渋谷謙人さんがダブル主演を務める、ドラマDiVE「スモークブルーの雨のち晴れ」(月曜深夜1:29)が、読売テレビで放送中。波真田かもめさんによる同名人気BLコミックスを実写ドラマ化したもので、脱サラしたアラフォー同士のライフとラブを描く“大人ビターなラブストーリー”が展開する。
放送前からその期待値は高く、ついにドラマがスタートすると「映像が美し過ぎる!」「朔ちゃんと久慈がいる……」など、称賛の声が続々。公式SNSなどを通し、その相性の良さも話題に上がっている吾妻朔太郎役の武田さんと久慈静役の渋谷さんだが、実はきちんと共演するのは今回が初めてという。そんなお二人に、この名作を作り上げた濃密な日々のこと、互いの印象や込めた思いなどを聞いた。
――まず、本作への出演を知らされた時はどのようなお気持ちだったのでしょうか。
武田 「僕は以前にもBL作品をやらせていただいたことがあるのですが、それを機に他のBL作品もいろいろ見るようになって。その中で出合ったのが、この『スモークブルーの雨のち晴れ』でした。魅力的な作品で、もし実写化する機会があったら出演したい、朔太郎を演じたいという思いがずっとあったので、お声掛けいただいた時は“ぜひやらせていただきたいです!”という気持ちでした」
渋谷 「僕は今回お話をいただくまで作品を知らなかったのですが、出演が決まってからすぐに全部読んで。共感できる部分も多く、すてきな物語に感動しました。監督の高橋(名月)さんとは以前も違う作品でご一緒させていただいて、その時に『次、BL作品の実写ドラマをやるんですよ』『僕もやりたいです』みたいなことをお話ししていたんです。高橋さんがその時におっしゃっていた、“次”の作品が『スモブル』だったのかは分からないのですが、また高橋さんと、そして航平くんともご一緒できるのが楽しみだなっていう。久慈が魅力的な男なので、そこのプレッシャーはあったのですが、現場に入ってみたら後ろを振り返る余裕はなく、前だけ見て、航平くんに支えられながら、よりこの作品を好きになっていった感じです」
――武田さんは以前からこの作品のファンだったということですが、久慈を渋谷さんが演じると知った時、イメージとしてはいかがでしたか?
武田 「めっちゃいいなと思って」
渋谷 「本当に? よくぞ聞いてくださいました!」
武田 「うん(笑)。僕は元々ジュノンボーイ出身で、過去の出演作品からも、ジャンルで言えばいわゆる“イケメン俳優”と言われるところに属していると思うんです。対して、謙ちゃん(渋谷)は長く映像で勝負してきたかっこいい俳優さんで、他の俳優さん方からも『芝居がうまい』と言われていて、そんな人が久慈を演じてくれるんだっていう」
渋谷 「これは、おいしいお酒が飲めるぞ~」
武田 「ははは(笑)。色気があってクールな久慈と、それらを兼ね備えたこの渋谷謙人が出会う。これは面白いことになるなと」
渋谷 「航平くん、何かおいしいもの届けるね」
武田 「いいよ、大丈夫(笑)。謙ちゃんが久慈を演じてくれる、それは作品にとってはもちろん、僕の人生にとってもこんないいことはないんじゃないかっていう。最初から、そこは心の中でガッツポーズしていました」
渋谷 「泣いちゃうよ(笑)。ありがとうございます。僕は撮影中も入る前も、航平くんにおんぶに抱っこで、助けてもらいっぱなしなんです。今回初めてがっつり共演させていただいて、公私にわたっていろいろお話をする中で、畑みたいなものは違うのかもしれないけれど、お芝居が大好きなのだなと思いましたし、撮影中にも“役者さんなんだな”とその魂を感じる瞬間が多くて。航平くんのおかげで、現場で心を開けましたし、僕の不安なところを全部カバーしてくれて、最初からずっと心強かったです」
――渋谷さんは武田さんと朔太郎の合致具合をどう感じていましたか?
渋谷 「僕は航平くんを知っていくのと同時に、久慈としての時間も進んでいったのもありますが、目の前にいるのが朔太郎なのか航平くんなのか、どちらか分からなくなるくらい自然にお芝居をされていて。朔太郎は心を動かすセリフが多く、それに毎回真摯(しんし)に取り組んでいる姿をカメラの裏でもずっと見ていて、見た目だけでなく、“本当にいい男だな”と感じていました」
――それぞれご自身が演じたキャラクターをどのように捉え、どのように演じようと考えられていましたか?
武田 「朔太郎は優しさから自分を置き去りにして、周りを優先してしまうことがあったりしたからこそ、心に葛藤といいますか、抱えるものができてしまったキャラクターですが、僕自身にも思い当たる節があまりにも多くて。原作を読んでいても、自分を見ているような感覚になる瞬間が多かったんです。人に甘えることができなかった朔太郎が、久慈と再会したことで自分と向き合うことができて、その壁を乗り越えていく。そんな朔太郎の姿にすごく共感しましたし、そういう部分は特に大切に演じさせていただきました」
渋谷 「久慈としては、朔太郎と時間を過ごすことで彼の中で固まっていたもの、どうにもならなかったことがゆっくり溶けていく、漏れ始める。1話から最終話までをかけて、そのグラデーションを丁寧に描けたらいいなと。同時に、航平くんのおかげで僕自身の心も開いていく様子が、久慈を通してリアリティーを持って映像に映っていればいいなと願いながら日々を過ごしてきて、実際にそうなっているだろうなと思います。ドキュメンタリーでもあると言ったら大げさですし、台本も確かにあるのですが、目の前にいるのが航平くんなのか朔太郎なのか分からなくなる瞬間があって。その中で実際に心が動いたり、掛け合いをしていく中で関係性が構築されていった実感があるので、その模様を皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいです」
武田 「お互いそこを大切にしてきたよね。いまお話をして、お互いうなずき合いながら、あらためて“そうだったね”と感じています」
渋谷 「僕は繊細な方なのですが、航平くんもすごく繊細で、それもあって安心できたといいますか。大ざっぱにせず、簡単に流さないでいてくれるところに、現場で何度も助けられたんです。そして、久慈にもそういうところがあって、朔太郎から言われた言葉で考え方が変わったり、一歩踏み出してみようと思えたり。それもあって、久慈と渋谷謙人のどちらとして、航平くんと関係性を作ってきたのかが分からなくなる瞬間がありました。いい意味で、不思議なところなのですが……」
武田 「奇跡のバランスです(笑)」
渋谷 「本当にそうだと思う。さすが、ナイスキャスティング!(笑)」
――原作でも象徴的に描かれる、久慈家の縁側での喫煙シーンをはじめ、数々の名シーンが登場しますが、お二人の心に残っているシーンを一つ教えてください。
渋谷 「正直、全部印象的なのですが、いま思い浮かぶのは車の中で撮影したシーンです。外でもスタジオでもない、車内という密室でするお芝居というのはまた独特で。ここも一つ、久慈と朔太郎らしさが出たシーンになっているんじゃないかなと思います」
武田 「独特な空間だったよね。基本的には皆さんがいる中でお芝居をしているけれど、車の中のシーンは2人きりという」
渋谷 「車の中でキスをするシーンも登場するのですが、皆さんとすごくこだわって撮影したことを覚えていて。僕らがやりたいようにやるだけでなく、現場って本当にいろいろなことがあって、角度や光、そういうことも全部込みで、全員で大切なキスシーンを撮りに向かっていく。そういう時間を過ごせたのは、とても貴重な体験だったなと思います」
武田 「確かに、あのキスシーンはおすすめだね」
渋谷 「うん。普段は演じながら“いいキスシーンだな”とかあまり考えないけれど、今回はそう思えるシーンがたくさんあって。車の中というシチュエーションに、純粋に素直にドキドキもしましたし、楽しかったです」
武田 「僕はラブにプラスして、朔太郎と久慈の奇跡的な関係、男同士の友情や相方みたいな関係性も垣間見える部分でいうと、ある夜に停電が起きるシーン。その後、無事に乗り越えた2人が縁側でたばこを吸うシーンは、いいシーンになったなと思いました。恋愛関係にある2人ですが、ある種、戦友として朝を迎えるといいますか」
渋谷 「連日の撮影も相まって、ふとしたひとときになったよね」
武田 「そう。いい感じに風が吹く中で、2人でたばこを吸って。撮影もそうですし、ストーリーの中でも2人で力を合わせて一つのゴールに向かっていくというのは、すごくエモーショナルな感じがしました」
――撮影はタイトなスケジュールで行われたのですか?
渋谷 「はい。もう1か月くらいで。こんなにゆっくりお話はできないぐらい、怒涛(どとう)のスケジュールでした(笑)。でも、そのおかげで、嫌でもずっと一緒に……嫌じゃないけど(笑)、ずっと一緒にいられたので。航平くんのいいところも悪いところも……いや、悪いところはないな(笑)。いろいろ知れましたし、ずっと久慈でいられたというのは、作品第一で考えると良かったなと思います。そうじゃないと撮れないシーンがたくさんありました」
――先ほど、渋谷さんは武田さんに「おんぶに抱っこだった」とおっしゃっていましたが、出会った当初からこの関係性に?
渋谷 「撮影に入るまで、航平くんがどんな方なのか雰囲気でしか知らなかったのもありますが、当初はここまで頼るつもりはなかったんです。でも、いざ撮影に入ったら航平くんが僕の心を切り開いてくれて、おかげで航平くん以外の方とも仲良くなれて。このハードスケジュールを楽しく乗り越えられた理由として、航平くんという存在が大半を占めていると思います。そういう意味でも、おんぶに抱っこだったなと。あと僕、集中すると自分の世界に入り込んで周りが見えなくなってしまうのですが、航平くんがダブル主演としてうまくバランスを取ってくれて、現場の空気感もそうですし、僕に対しても気を配って、いつも優しく声を掛けてくれて。今回、お芝居や現場に対するストレスがなかったのは、本当に航平くんのおかげです」
武田 「いやいや。本人は『周りが見えなくなる』と言っていますけど、全くなっていなかったですよ(笑)。広い視野を持って、常に明るく立ち振る舞っていて、お芝居の部分でも頼りになりますし、本当に尊敬できる俳優さんだなと思いながら、ずっとやっていました」
――武田さんから見て、当初抱いていた渋谷さんの印象から変化した点はありましたか?
武田 「基本的には変わっていないのですが、こんなに情熱的な人だったんだって。皆さんもご存じの通り悪い役のイメージが強いのと(笑)、SNSもクールでおしゃれな感じじゃないですか。それは実際そうなんですけど、加えて心が温かくて、作品に対して情熱を持っていて、想像以上に魅力的な人でしたね。もっと現場に行って会いたいな、一緒にいたいなと思わせてくれる人で、どんどん好きになっていきました。確かにハードスケジュールではあったのですが、スタッフさん方も一生懸命にいろいろ取り組んでくださって、“つらい”とか“大変だ”と思うことはなかったです。身体的な疲れはあれど、精神的なストレスは全くなくて、今でも“現場に行きたいな”と思います」
渋谷 「それ、めっちゃ思う。今日、久々に久慈の格好をしたら帰りたくなったよ」
――ご自身のキャラクターの魅力が特に生きている、“推し”のシーンを一つ挙げていただくと?
渋谷 「久慈は朔太郎のために料理をするのですが、あのパワーバランスがすごく好きで。料理をしている時、ご飯を食べている時の朔太郎とのやりとりも楽しくて、久慈が魅力的に写っているんじゃないかなと思います。普段僕も料理をするのですが、“久慈らしく”って、どういうことだろうと考えながら」
武田 「久慈のスパダリ感、半端ないですよ(笑)」
渋谷 「そこに説得力を、と思いながら挑んだので、料理シーンはぜひ見ていただきたいなと思います。普段料理をしているのが生きて、いっぱいいっぱいになることなくお芝居ができましたし、“久慈だったらこういうことをするだろうな”という部分では悩むことなくできたので」
武田 「僕、謙ちゃんの“さりげないお芝居がめちゃくちゃいい”というお話をいろいろなところでしているんですけど(笑)、とっておきのネタが一つあって。久慈が料理中に朔太郎に一口食べさせるシーンがあるんですけど、その時も“おん”(菜箸でつまんで差し出すしぐさ)っていうのを、ごく自然にやってきたんですよ。カッコつけたらちょっとくさくなっちゃう、狙っているな~と思われてしまうモーションを、本当に恋人や家族同士でやるようにさりげなく」
渋谷 「うれしい(笑)。でも、それも航平くんが相手だからこそ出たといいますか。一見冷たく当たっていても愛があふれて見える、キスでなく、そういう身体的なコネクションを描くシーンはその人がにじみ出るという意味でも魅力的だと思うので、そうやって言ってくれるのはすごくありがたくて」
武田 「すてきなんですよ。結構いろんなところで、そういうことをやってきて(笑)」
渋谷 「はい。ちりばめています(笑)」
武田 「それで言うと、朔太郎の場合は、考え事をしていた久慈に対して『ちょっとはマシな顔になったな』と声を掛けるシーンがあるのですが、ここは謙ちゃんを見ていて、あることをプラスでやらせてもらったんです。原作にはない、プラスの一手を入れたんですけど、久慈と朔太郎の関係値を僕と謙ちゃんで作り上げたからこそできたシーンでもあるので、ぜひ見つけていただけたらうれしいなと思います」
――久慈家は、中盤で一軒家からマンションへと住まいを移す、大きな転機が訪れます。セットなどががらりと変わるのも、見どころの一つになるのではないでしょうか。
渋谷 「そうなんです。先ほどもお話ししたのですが、1話から最終話にかけて、朔太郎と久慈が徐々に変化していく、少しずつ溶けていくものが見えたら……という観点からも、お家が変わるというのは、お芝居としてもいい変化だったなと感じていて。ただ、場所が変われば当然動きも変わりますし、そういう意味では多少の不安もありましたが、朔太郎と一緒にいるというのは変わらない。なので、根本が変わってないという自覚、自信もすごくありました。流れる空気も変わって、細かいことを言うと東京の久慈家(マンション)は近くで電車が走っていたり、飛行機が飛んでいたりして、そういう点で撮影のリズムさえも変わっていったのですが、僕はそういう変化をいいものとして捉えていきたい。2人にとっても、場所が変わっていくことはいい機会になったと思いますし、それも今日話したいなって考えていました」
武田 「本当にその通りで。自分たちの拠点といいますか、久慈が大切にしてきたすみか、そこを離れて違うところで生活を始めるという。引っ越しというのは多くの皆さんが経験している事柄ですし、そういうところも含めて、誰しも共感できる部分がある作品になっているのではないかなと思います」
――最後に、朔太郎と久慈にとって“たばこ”が一つのキーアイテムになっていますが、武田さんと渋谷さんの日常に欠かせないアイテムを教えてください。
渋谷 「たばこと携帯電話以外ですよね?(笑) ……シゲキックス!」
武田 「いつもくれるよね(笑)」
渋谷 「シゲキックス、大好きなんです。昔は三角形だったのですが、今は丸形に変わって、でもポテンシャルは変わっていなくて(笑)。きちんと酸っぱいうえに、中が甘くて……これが口の中で交わっていくのが最高なんです」
武田 「間違いないな~。なんか癖になるんだよね」
渋谷 「本当に。あれは中毒性が高いですよ(笑)」
武田 「僕はいろいろあるんですけど、香水かな。でも、僕だけじゃなくて、謙ちゃんも持ち歩いているよね? 僕はいい匂いにしたいというよりも、その匂いをまとうと落ち着くので、精神的にリラックスするためにも付けている部分があって」
渋谷 「うん。航平くんのこの匂いをかぐと朔太郎の匂いだなって思う」
武田 「もともとセレクトが三つある中から、朔太郎の時はこれがいいかなって選んで」
渋谷 「僕も高橋さんに『久慈っぽいのつけて行っていいですか?』って聞いて、自分が持っている中から選んでつけていました」
【プロフィール】
武田航平(たけだ こうへい)
1986年1月14日生まれ。東京都出身。近年の出演作はドラマ「婚活バトルフィールド37」(テレ東系/2026年)、連続ドラマW 池井戸潤スペシャル「かばん屋の相続」(25年)、映画「やがて海になる」(25年)など。5月15日スタートのドラマ「ドラフトキング -BORDER LINE-」(WOWOW)にも出演。
渋谷謙人(しぶや けんと)
1988年4月23日生まれ。神奈川県出身。近年の出演作はドラマ「できても、できなくても」(テレ東系/26年)、「もしも世界に『レンアイ』がなかったら」(CBCテレビ)、「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」(フジテレビ系/25年)など。現在、大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合ほか)にも出演中。公開待機作に映画「キングダム 魂の決戦」がある。
【番組情報】
ドラマ「スモークブルーの雨のち晴れ」
読売テレビ
月曜 深夜1:29~1:59 ※変更になる可能性あり
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取材・文/TVガイドWeb編集部 hair&make/塩田勝樹(Sui/武田)、岩村尚人(SPIELEN/渋谷) styling/岩田友裕(武田)、本田匠(CURTIS/渋谷)
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