「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)
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外食先で注文しすぎる友人
4月は、出会いの季節だ。
入学や入社などで新しい出会いがあり、食事の場面も多くなるだろう。
この季節になると、大学に入学し、新しい友達と夕ご飯を食べた日のことを思い出す。
「ここ、インスタで見て気になってたんだよね」
そう言って、出会って二週間の友達が次々と料理を頼んだ。
私は少し頼みすぎなのではないかと思ったが、
まだそこまで親しくなかったため、「いいね」とうなずいた。
カラフルなサラダ、大きなパフェ、チーズがあふれるパスタ。
テーブルはすぐに華やかになったが、明らかに2人で食べきれる量ではなかった。
「ちょっと待って、写真撮らせて」
角度を変えながら何枚も撮る。
一口も食べていないのに、先にスマホのシャッター音だけが響く。
撮り終わって、ようやく食べ始めたが、その友人は一口食べて、またスマホを見る。
「うん、おいしい」
そう言いながら、別の料理に移る。
気づけば、私もかなり一生懸命食べたが、どの皿も半分以上残ってしまっていた。
「もうおなかいっぱい」そう言って、パフェもほとんど手をつけないままだった。
楽しかったはずなのに、帰り道、少しだけ引っかかるものが残った。
その後、その友達とは、特別なきっかけがあったわけでもなく、
なんとなく会わなくなっていった。
“どれくらい食べられるかを自分で決めること”は、小さなことのようにみえるが、
一緒に過ごす時間の印象を、静かに左右ものかもしれない。
自分が食べられそうな分を把握できるようになろう
可能であれば、「自分が食べられそうな分を把握する」ということを、子どものうちから身につけておきたい。
小学校入学前後に身につけておきたい93のおやくそくをまとめた『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「きめられたぶんだけたべてみよう」という項目がある。
①のこさないで ぜんぶ たべると じぶんで きめよう。
②たべられそうな ぶんだけ とろう。
③どれくらい おかわりしたいか つたえよう。
④のこさずに ぜんぶ たべたら じぶんで ほめよう。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
そして、保護者向けのアドバイスにはこのように書かれている。
完食には大きく三つの意味があります。「①必要な栄養をまんべんなく摂ることができること。②生ゴミを減らして地球を守れること。③食事を用意してくれた人に感謝の気持ちを表すことができること。」一回の食事という小さな行動に込められている大きな意味を教えてあげましょう。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
一回の食事という小さな機会が、その人の印象をつくるものだ。
だからこそ、その習慣は早いうちから育てておきたい。

『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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