『田鎖ブラザーズ』を企画した新井順子プロデューサーといえば、やはり脚本家の野木亜紀子や塚原あゆ子監督とのタッグの印象が強い。

しかし、最新作ではそことは組まず。

本作のチーフ演出は山本剛義
直近ではNetflixの『九条の大罪』が記憶に新しい。

ただ、個人的には撮影の宗賢次郎の名前に注目して本作の視聴を決めた。
石川慶監督の作品で照明を担当してきた人物

NHK大河ドラマ『ジョン万』の演出にも抜擢された石川慶監督

2028年大河ドラマ 「ジョン万」

【放送予定】
2028年1月~
【制作スケジュール】
2027年 初夏 クランクイン予定
【作】
藤本有紀
【制作統括】
家冨未央
【プロデューサー】
二見大輔
【演出】
保坂慶太 泉並敬眞 石川慶

https://www.nhk.jp/g/blog/frkuzdan6l/

閑話休題
つまり本作の撮影監督は撮影部(カメラマン)の出身ではない。
照明からの画作りに何か既存の連ドラと違うものが見れたらいいなと期待していた。

TBSも脚本家や監督より先に撮影監督のインタビュー記事を掲載
やはり期待感が垣間見える。

ちなみに『ワン・バトル・アフター・アナザー』の撮影監督のマイケル・バウマンも照明出身

(ハリウッドは邦画と違って撮影部と照明部が分かれていない)

さて、第1話は過去のシーンからスタート。
いきなり画角がシネマスコープ的な横長で映画っぽいルック!
撮影監督としても手応えのあったシーンのようで。

この作品の核になる過去のシーンについて、過去用のLUT(撮影した映像の色味やトーンを変換できるフィルター設定)や画角などを提案しました。それを山本さんが全て取り入れてくださって。実際に映像を見た時に、やりたかったことがきちんと形になっていて、「連ドラではあまり見ないトーンを出せたな」と感じました。

https://topics.tbs.co.jp/article/detail/?id=22592

個人的にはこの過去パートの映像の質感で全編やってくれてもいいくらいなのだがw

時間軸が現在に移ると、外ロケの自然光ということもあるのかバキバキに照明がキマったカットは一旦お預け。
いわゆる日本のドラマ的なのっぺり全体に当てる照明っぽい、要はそこまで他の作品と差が無い映像に見えてしまった。
まぁこの辺りはテレビ画面やスマホ画面での見やすさという観点もあるのかもしれない。

それでも中華屋のシーンや質屋のシーンの映像は良かった。
夜の屋内シーンになるとグッと冴えてくる。
配信ドラマ全盛の時代で視聴者の目も肥えてるわけだから個人的にはもっとやっちゃっていいと思うんだよなー

そんな初回のプロットは奇しくも石川慶監督の『ある男』と似たものだった。

ある男:平野啓一郎の同名小説を石川慶監督が実写映画化。ストーリーは概ね原作通り。街の再開発や鏡・ガラスに映る虚像のモチーフを通して描かれる名前と実体。撮影監督がピオトル・ニエミイスキから『万引き家族』の近藤龍人に変わり、特に宮崎県のシーンにそれが現れていると感じた。小籔も良い役w

— 林昌弘,Masahiro Hayashi (@masahiro884) November 19, 2022

今思うと自分が感じた暖色的な映像トーンは近藤龍人のカメラだけでなく宗賢次郎の照明のおかげもあったのかもしれない。

とはいえ全体的な設定は既に多くの人が指摘しているように『流星の絆』と近いか。

まぁストーリーの全貌はまだまだこれからという感じ。
ずん飯尾演じるノンフィクション作家の津田がキーマンになるのかな?

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