劇場公開日:2026年4月18日
“忘れ去られたヌーベルバーグの名匠”として2000年代以降に再評価が進められてきたギイ・ジル監督が、死を選んだ恋人との記憶とともに生きる女性を描いた長編第2作。現在をモノクロ映像、追想の断片をカラー映像で描き、愛の記憶と不在の痛みを繊細かつメランコリックに映し出す。
ジャンヌは亡き恋人ジャンを思い返しながら、いまも彼の記憶とともに生きている。ジャンは社会の秩序やブルジョワ的世界を拒み、ビート族の世界にも居場所を見いだせず、自ら死を選んだ。彼の死を知らないジャンヌには、いつまでも彼が寄り添い、亡霊のように存在し続ける。
「恋人のいる時間」「昼顔」のマーシャ・メリルが主人公ジャンヌを演じ、「海辺の恋」撮影中にギイ・ジル監督と出会い彼の人生と創作においてかけがえのない存在となった俳優パトリック・ジョアネが亡き恋人ジャン役を務めた。日本では2026年4月に劇場公開。
1967年製作/68分/フランス
原題または英題:Au pan coupé
配給:クレプスキュールフィルム
劇場公開日:2026年4月18日
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2026年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”ギイ・ジルの長編2作目。死を選んだ恋人との記憶とともに生きる女性を、デビュー作『海辺の恋』同様に現在パートをモノクロ、追想の断片をカラー映像で描く。
タイトルはモンマルトルにあった小さなカフェの店名で、当初は店でロケをしようと考えていたものの許可が下りず、外観のみの撮影にとどまったとか。単なる店名ではなく、 愛と記憶が交わる場所、そして時間が静かに止まる場所を意味しているそう。
前作に続いてのアート的内容なので、監督による作品解説も読んだが腑に落ちない点が多々あり、面白いかと言われれば疑問符が付く。万人受けする作品ではないのは確か。ただ、実在する場所や建造物が作劇のインスピレーションになるという流れは、フィルムメーカーならではの発想だ。
個人的には、『海辺の恋』よりストーリーテリングが感じられる分、本作の方が好みかな。



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