はるな愛さんの半生を描いた傑作Netflix 映画『This is I』はもう観た?【4月の注目映画】4選

はるな愛さんの半生を描いた傑作Netflix 映画『This is I』はもう観た?【4月の注目映画】4選

映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けしますよ〜。

ポストコロナ版『マリッジ・ストーリー』
『これって生きてる?』
4月17日より全国ロードショー

子どもは愛してるけど、中年の危機と長いすれ違いで結婚生活は破綻。映画ではよくありますよね〜。これの名作はアカデミー賞も獲得しているNetflix映画『マリッジ・ストーリー』なんですが、ポストコロナだからこその設定で生まれたもうひとつの傑作が公開になります。それがブラッドリー・クーパーが監督&出演した『これって生きてる?』。彼の親友ウィル・アーネットが演じるアレックスが、夫婦のいざこざをスタンダップコメディにして心の再起を図るという物語。誰にでも起きる可能性があるミッドクライシスの抜け方のヒントになるかもですよ。

story_長い間、幸せな生活を送ってきたアレックス(W・アーネット)とテス(L・ダーン)と子どもたち。ところが中年の危機に差しかかり、結婚生活は破綻へ。失意の彼は、NYのコメディクラブで自身の経験を暴露し笑いをとったことをきっかけに、新たな道を見出し始める。

監督・出演:ブラッドリー・クーパー/出演:ウィル・アーネット、ローラ・ダーン、アンドラ・デイ、キアラン・ハインズ ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:4月17日より、TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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はるな愛さんの半生
Netflix 映画『This is I』
Netflixにて独占配信

はるな愛さんの自伝『素晴らしき、この人生』と、彼女や全国のトランスジェンダーの皆さんの性別適合手術を手がけた和田耕治先生のノンフィクション『ペニスカッター:性同一性障害を救った医師の物語』をもとにした映画『This is I』はもうご覧になった? はるなさんが苦悩したティーンから芸能界でのブレイクまでを、彼女が憧れていたアイドル楽曲や80〜90年代のヒット曲で彩ることで、シリアスになり過ぎないポップなミュー ジカルに昇華。60年代のトランスウーマンを取り巻く事件を描いた映画『ブルーボーイ事件』と地続きになっている傑作でもあります。あわせて必見!

story_幼いころからアイドルを夢見ていたケンジ(望月春希)。高校時代にショーパブに魅せられ、アイという名で働き始めたケンジは、自分らしさを見出し始める。やがてダンサーと恋に落ち、性別適合手術を考えるのだが……。

監督:松本優作/出演:望月春希、木村多江、千原せいじ、中村 中、MEGUMI、星田英利、藤原紀香、斎藤工 ほか/配信:現在、Netflixにて独占配信中
© Netflix

不気味だけど目が離せないアンソロジー
『落下音』
4月3日より全国順次ロードショー

予告編もビジュもめちゃ不気味。『落下音』は北ドイツの農場を舞台に、1910年代から現代までの100年、4人の少女が体験する不安を描いたアンソロジー。ひたすらに不穏、不気味で、描かれている不安も原因がはっきりしているものもあればそうでないものも。ホラーというよりも日本の怪談話を見せられているような感覚で、ざっくりいうと超ヘンテコ。なのに、全然目が離せないのよ〜。というか、むしろくせになるタイプ。めったにお目にかかれないタイプの映画よ。

story_1910年代、自分と同名の少女が同じ村で死んだことを知るアルマ(H・ヘクト)。1940年代、片足を失った叔父へ欲情するエリカ(L・ドリンダ)。1980年代、常にまとわりつく視線に怯えるアンゲリカ(L・ウルツェンドフスキー)と、引っ越しを機に孤独に苛まれるレンカ(L・ガイゼラー)。北ドイツの農場を舞台に100年間の女性たちを描く。

監督・脚本:マーシャ・シリンスキ/出演:ハンナ・ヘクト、レア・ドリンダ、レーナ・ウルツェンドフスキー、レーニ・ガイゼラー ほか/配給:NOROSHI ギャガ/公開:4月3日より、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
© Fabian Gamper – Studio Zentral

じつは60年代日本が舞台なの
『アメリと雨の物語』
現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

長編アニメーション映画賞の候補に入っていたフランス映画『アメリと雨の物語』はアカデミー賞、最有力との呼び声も高かったけど、惜しくも受賞はならず……でもぜひ観てほしい。というのも、これ、できが素晴らしいのはもちろんだけど、じつは60年代日本が舞台なの。神戸に赴任したベルギーの外交官の娘アメリちゃんを主人公に、子どもならではのぶっ飛びな空想の世界と発見を描いたファンタジーで、物語も色彩も超ドリーミー。傑作よ〜。

story_1960年代。日本に赴任したベルギー外交官の家庭で生まれたアメリは、2歳半で自らを「神」だと信じ、魔法のような世界に心を羽ばたかせる。家政婦さんや家族との生活は、冒険の連続で……。
監督:マイリス・ヴァラード、リアン=チョー・ハン/声の出演:ロイーズ・シャルパンティエ、ヴィクトリア・グロボア、ユミ・フジモリ、花澤香菜、早見沙織、深見梨加 ほか/配給:ファインフィルムズ/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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text : Masamichi Yoshihiro
otona MUSE 2026年5月号より

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