音楽ストリーミングサービス大手のSpotifyは、街の書店を救えるだろうか。同社は米国時間4月15日、Spotifyアプリから1クリックで紙の本を注文できる機能を米国と英国で提供開始した。
この機能は、「eコマースの時代に、地元の独立系書店の繁栄を支援すること」をミッションに掲げるオンライン書店、Bookshop.orgとの提携によって実現した。同サイトは利益の80%を独立系書店に還元しており、2020年の設立以来、4600万ドル以上を調達している。本の購入者は、独立系書店から直接購入するか、サイトから直接購入するかを選択でき、後者の場合も購入額の一部が利益分配プールに積み立てられる。
Spotifyのオーディオブック部門グローバルヘッドを務めるOwen Smith氏は発表の中で、同社は「読書を現代の生活に適合させたい」と考えており、「著者や出版社の成長を支援しながら、人々がより簡単に本に触れられるようにしたい」と述べた。SpotifyはBookshop.orgとの提携を2月に発表していた。
Spotifyによると、新機能は4月15日から「Android」ユーザー向けに順次提供され、iOSデバイスでは来週から利用可能になるという。ユーザーは、アプリで人気の高い6万タイトルの中から紙の本を購入できる。この機能は、無料プランと「Premium」プランで利用可能だ。
Spotifyは、新機能へのアクセス方法を示す画像も公開した。オーディオブックの「About」タブの説明の下にある「Get the printed edition」というセクションまでスクロールする。本の表紙と形態が表示されている行をタップすると、「Buy from Bookshop.org」という見出しのダイアログが開く。そこにあるリンクをタップすれば、購入手続きを開始できる。
デジタル時代においても、紙の本は健闘しているようだ。市場調査およびコンサルティング会社のGrand View Researchによると、2025年の書籍売上高のうち紙の本が78%以上を占めた。「画面から離れ、テキストメッセージやメール、通知による絶え間ない中断を避ける機会」となっているためだ。
全米書店組合(ABA)が1月に実施した調査では、回答者の73%が、2025年の売上高は2024年から増加したと報告している。
Spotifyは4月15日、Premiumユーザーがアプリで電子書籍とオーディオブックをシームレスに切り替えられる「Page Match」機能を、フランス語、ドイツ語、スウェーデン語を含む30以上の言語に拡大したことも発表した。読者はスマートフォンのカメラを使って、紙の本や電子書籍のページをスキャンできる。Page Matchツールがそのページの内容を分析し、オーディオブックの同じ箇所へと案内する。
Spotifyによれば、Page Matchを利用しているユーザーは、他のリスナーよりも1週間あたりのオーディオブックのストリーミング時間が平均で55%長いという。
15日のもう1つの発表は、Androidでも「Audiobook Recaps」が利用可能になり、iOSユーザーと同様にアクセスできるようになったことだ。この機能は、直近で聴いた箇所に対応する短い音声の要約を提供し、「これまでのストーリーを振り返ることで、スムーズに聴き直せるようにする」ものだ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています。

WACOCA: People, Life, Style.