会場には、360度開放型のステージを中心に約4万4,000人の観客が埋め尽くす圧巻の景色が広がった。ステージ中央には、王宮である景福宮(キョンボックン)でかつて国賓を迎えて宴が催された慶会楼(キョンフェル)をモチーフにしたパビリオンが設置され、韓国国旗の太極旗の四隅を構成する「乾坤坎離(ケイコンカンリ)」をコンセプトにしたサブステージが、観客との距離を一層縮めた。
オープニングでは、スモークを手にして現れた仮面姿の集団の中からBTSが登場。最新アルバム『ARIRANG』の収録曲「Hooligan」で幕を開け、「Aliens」「Run BTS」と続けた。オープニングを終えたメンバーたちは、「約4年ぶりに『ARIRANG』というアルバムをリリースし、ツアーをすることになった。ARMY(BTSファンの呼称)の皆さんの声が、今日は本当によく聞こえる」と感慨深げに笑顔で語りかけた。
随所に見られたのが、韓国的な情緒と現代的な感覚を融合させた演出だ。「they don’t know ’bout us」では、ダンサーが持つカメラ機材に伝統的な仮面のタルを再解釈した映像を投影し、神秘的な世界観を演出。タイトル曲「SWIM」では巨大な布を波のように操り、「Merry Go Round」では伝統舞踊の僧舞(スンム)を思わせる優雅な動きが華やかに展開された。「NORMAL」では、LEDに映し出されたメンバーのシルエットが水墨画のようににじみ広がり、韓国的な美の極致を見せた。
